今日の難解漢字は、
「匐う」
「彙報」
「蒲魚」
「鼻下長」
「軋轢」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「匐う」です!
難読漢字クイズです。
今回の漢字は「匐う」!
構成は「葡萄(ぶどう)」に似ていますが、草冠はありませんね。
3つのヒントを読んで考えてみましょう!
「匐う」の読み方のヒントは?
ヒント1.「匐う」をひらがなにすると4文字になります。
ヒント2.「匐う」の類義語には、「伏臥」「四つん這い」「五体投地の恰好」「身を伏せる」などがあります。
ヒント3.『炉の煙が低く匐い流れている筵へ清江も並んでいる。』横光利一「夜の靴」より引用
正解は…
正解は…
「はらばう」でした!
「匐」は「勹」と「甫」を合わせた形声文字です。
音読みは「フク」、匍匐前進(ほふくぜんしん)の「フク」ですね!
訓読みは「匐う(はう・はらばう」、11画の漢字です。
「匐」を使った熟語
匐行疹(ふっこうしん):ヘルペスのこと
韓信匍匐(かんしんほふく):将来の目的のため、一時の屈辱や苦労を耐え忍ぶこと。名将韓信は若い頃、町で言いがかりをつけられても恥を忍んで相手の股をくぐったという「韓信の股くぐり」が由来です。
匍匐膝行(ほふくしっこう):両手をついて膝を床につけ、ひれ伏したままですり足で移動すること。立ち上がりません。位の高い人の前で、恐縮しつつ移動するときの作法です。
2つ目の漢字は「彙報」です!
「彙報」
これ、何と読むかわかりますか?
大学や大きな会社ではよく見かけるこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「彙報」読み方のヒント!
「彙報」は、1文字目が難しいですよね。
この「彙」という漢字には「集める」という意味があります。
一番よく使われている言葉が「語彙力」。
これで読み方がわかったのではないでしょうか。
さて、あなたは何と読みましたか?
「彙報」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「いほう」
です!
「彙報」は、
「種類別に分類してまとめた報告書」のことを表した漢字です!
大学や民間の研究機関が、研究内容を分類ごとにまとめたものを
「研究所彙報」と言います。
「報告書」や「レポート」と言い換えられていることも多い言葉です。
初めて聞いた!という方もいるのでは?
先にも書いたように「彙」の漢字には「集める」という意味があります。
「語彙力」というと、言葉を集める力=どれだけ言葉を知っているか
という意味になりますね。
ちなみに「彙」の語源は「ハリネズミ」!
ハリネズミの針が密集している様子から、
「集める」という意味の漢字になったそうですよ。
語源を知ると、漢字が覚えやすくなりますよね。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
3つ目の漢字は「蒲魚」です!
「蒲魚」の読み方をご存じでしょうか?
なんとなく「かまぼこ」と読んでしまいそうですが、「かまぼこ」は「蒲鉾」と書きます。
ということは「蒲魚」の読み方は…?
勘の良い方はもうお分かりですよね。
さて、正しい読み方は?
「蒲魚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- ぶりっこのことを表す言葉
- 「知ってるくせに、蒲魚ぶってるよね」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「蒲魚」の読み方!正解は!?
正解は「カマトト」です!
かまぼこは魚からできていますよね。
そのことを知っているのに知らないふりをして「かまぼこってトト(魚)からできてるの?」と聞く女性のことを「カマトト」と呼んだのが始まり。
そこから転じて、上品なふりやウブなふりをした女性のことを「カマトトぶる」と表現するようになったのです。
そもそも「カマトトぶる」のは、遊郭で遊女が男性の心をつかむテクニックだったとのこと。
昔も今も、男性は世慣れしていない女性が好みなのかも知れませんね。
4つ目の漢字は「鼻下長」です!
「鼻下長」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「はなしたなが」と読むのは間違いです。
「鼻の下が長い人」のことでしょうか。
もしかしたら、あなたの身近にもいるのでは…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鼻下長」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 女性に甘くだらしない男性や、好色な男性のことをいいます
- 「彼は鼻下長なところが欠点よね」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鼻下長」の読み方!正解は!?
正解は「びかちょう」です!
女性に甘くてだらしない男性や、色香に迷い安い好色のことを「鼻の下が長い」などと表現しますが、それをそのまま熟語にした言葉が「鼻下長(びかちょう)」です。
鼻の下が間延びして、緊張感に欠ける顔のことも、鼻下長と呼んだりします。
言葉の響きだけ聞くと「美課長」「美花蝶」のように聞こえて優雅な雰囲気を受けますが、実際は全く違いますね。
5つ目の漢字は「軋轢」です!
「軋轢」と書いて、なんと読むか分かりますか?
仲が悪いというイメージで合っています!
普段からよく使うというよりは、テレビなどでよく使われているので答えを聞けば誰でも聞いたことのある言葉だと思います。
さて、「軋轢」と書いてなんと読むでしょうか?
「軋轢」読み方のヒントは?
「軋轢」とは、お互いの関係が悪くなるという意味です。
人だけではなく、国家や組織などに対しても使います。
両方ともの字に「車」の漢字が入っているので、車がきしむことから
関係がうまくいかない、ぎくしゃくするということで「軋轢」とついたのだとか。
家族や夫婦間の軋轢が生まれれば、毎日が地獄ですよね。
早めに関係を修復する努力をするようにしましょう。
「軋轢」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
さて、もうわかりましたか?
「軋轢」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あつれき」
です!
誰とでも仲良くするのは難しいですが、軋轢が生じることにならないようにしたい物ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!