漢字読み講座

【今日の難読漢字】「秋冷」「和気靄靄」「干瓢」「掠める」「幾許」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「秋冷」

「和気靄靄」

「干瓢」

「掠める」

「幾許」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「秋冷」です!

秋冷」と書いて、なんと読むか分かりますか?

秋が冷えるというイメージで合っています!

季節のあいさつ文としてもよく書かれていますね。

さて、「秋冷」と書いてなんと読むでしょうか?

「秋冷」読み方のヒントは?

「秋冷」とは、秋になって感じられる冷たい空気の事です。

暑い夏が終わり、秋の冷気がやって来るとほっと一息付けますが、すぐに寒い冬が始まります。つかの間の心地よい季節なので、秋が一番好きと言う人も多いです。

読み方は簡単で、

「秋」(あき・しゅう)

「冷」(レイ・ひえる・ひや・ひやす・ひやかす・つめたい・さめる・さます)

と読むので、この中から組み合わせるだけです。

小学校で習う漢字だけですが、この組み合わせが大人になるとピンと来ないのですよね。

「秋冷」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。

もうひとついうと「〇〇〇れい」です。

さあ、もうわかりましたか?

「秋冷」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「しゅうれい」

です!

 

手紙の書きだしは「秋冷の候」(しゅうれいのこう)です。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「和気靄靄」です!

今回の難読漢字クイズは「和気靄靄」です。

あなたは何と読みますか?

ほっこりする素敵な日本語ですよ!

「和気靄靄」の読み方のヒントは?

1.「和気靄靄」をひらがなにすると6文字になります。

2.「和気靄靄」の対義語には「殺伐」「一触即発」「嫉視反目」などがあります。

3.ひとりではなく、複数の人間が集まった様子です。

4.『むしろ和気靄々、とでも言つていいくらゐのものでございまして、』太宰治「右大臣実朝」より引用

正解は…

正解は「わきあいあい」でした!

複数の人がいて、仲良く和やかな、うちとけた雰囲気に満ちていることです。

一般的には「和気あいあい」のように、後半をひらがなにしますね!

現代風に言い換えると「キャッキャウフフ」が近いニュアンスかもしれません。

「靄(もや)」には「和やかなさま」という意味があります。

ちなみに「和気藹藹」と書いても正解。

「藹」には「心が和むさま・おだやか・草木が生い茂るさま」という意味があります。

「和気靄靄」の類語は「和気」がポイント!

「和気靄靄」と同様の意味を持つ類語には「和気」が用いられています。

例えば、和気藹然(わきあいぜん)・和気洋洋(わきようよう)・一団和気(いちだんのわき)などの熟語があります。

3つ目の漢字は「干瓢」です!

「干瓢」の読み方をご存じですか?

「ひひょう」と読むのはもちろん間違いです。

となると、正しい読み方は?

さて、あなたにはわかるでしょうか。

「干瓢」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 巻き寿司の具としてよく使われます
  3. ユウガオの果実を細くひも状に剥いて乾燥させたものです

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「干瓢」の読み方!正解は!?

正解は「かんぴょう」です!

「乾瓢」と書くこともありますよ。

巻き寿司の「かんぴょう巻き」は、皆さんもきっとご存じだと思います。

ヒントでも紹介したように、かんぴょうはユウガオの果実をひも状に剥いて干したもので、その9割以上を栃木県で生産。

カルシウムや鉄分、食物繊維など、現代人に不足しやすい栄養素を豊富に含む食品です。

調理する際は水で戻す前に塩もみをすると、苦みが取れて味がよく染み込みます。

お寿司の具材としてはもちろん、煮物やサラダなどお好みの調理法で使えますよ。

4つ目の漢字は「掠める」です!

掠める」と書いてなんと読むか分かりますか?

色々なシーンで使われている、あの言葉です。

文房具から盗みまで幅広く使われていますよ!

さて、「掠める」と書いてなんと読むでしょうか?

「掠める」読み方のヒントは?

「掠める」は、色んな意味に使われますが、一番使うのは

ペンが掠れる」ではないでしょうか?

インクが無くなってくると、ペンが薄くなりますよね。

他にも親にこっそり悪事を働きたい時に、「親の目を掠める」などと使ったりします。

兄妹のおかずを素早く盗むときにも「一口掠める」なんて言います。

なんだか違和感が残る時に「脳裏を掠める」こともありますね!

昔は「先生の目を掠めてさぼる」って、「先生の掌がほっぺを掠める」ことも。

ギリギリで生きていたい人は、掠めるように生きているのかも。

「掠める」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇める」です!

さて、もうわかりましたか?

「掠める」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「かすめる」

です!

 

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「幾許」です!

「幾許

これ、何と読むかわかりますか?

 

ちょっと特殊な読み方をするこの漢字。

普段は使い慣れない言葉かもしれません。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「幾許」読み方のヒント!

 

「幾許」は、「許」の方が少し特殊な読み方をします。

普通に読むと「ききょ」などと読んでしまいそうになりますが、

こちらは不正解。

 

実際は4文字。

「い〇〇く」と読むのですが……

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「幾許」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「いくばく

です!

 

「幾許」は、

「いくらぐらい」「どれほど」「少しばかり」などの意味を持つ言葉です!

 

「余命幾許かしか残されていない」

「幾許の利益が出せた」

など、数字や期間などにかかわる言葉と一緒に使われます。

 

「幾」は「数量が不定であること」を表す言葉。

「幾人もの通行者」などのように数えきれない数に使われます。

 

「許」にも「大体の数」という意味があるため、

「幾許」で「だいたいこれくらい」というような言葉になっています。

 

ちなみに「許」一文字では、「ばく」とは読みません!

「幾」と組み合わせることによって読み方が変わる、特殊な読み方なんです。

 

意味がわかれば、普段の生活でも使いやすい「幾許」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!