今日の難読漢字は
「脇息」
「愈々」
「鴨脚」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「脇息」!
「脇息」の読み方をご存じですか?
「脇」は「わき」と読むことができますが、 もちろん脇が息をすることではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「脇息」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○○○○」の5文字
- 「息」には「やすむ」という意味があります
- 時代劇でよく見かける道具です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「脇息」の読み方、正解は・・・
正解は
「きょうそく」
です!
脇に置いてもたれかかるための用具で、主に和室で座布団や座椅子の横に置いて使います。
時代劇で、殿様がひじを置いているもの、と言うとなんとなく想像がつくのではないでしょうか。
現代だと、囲碁や将棋の対局シーンで見ることがありますね。
脇息は「古事記」や「日本書紀」にも記述があるくらい昔から使われており、当時は「几(おしまずき)」と呼ばれていました。
奈良時代には「挟軾(きょうしょく)」と呼ばれており、現在のように「脇息」と呼ばれるようになったのは平安時代からと言われています。
実際は、時代劇のように殿様が公式の場で使うことはなく、主に私室で使われていたようです。もたれかかったり、枕代わりにしたりと、リラックスしたい時に使う用具だったのでしょう。
和室が減ってきた現在はあまり見かけなくなりましたが、和室用の家具としては今でも根強い人気があり、様々なデザインの商品が販売されています。
名前はあまり知られていないけど、小道具としてはよく見掛ける「脇息」の読み方、是非覚えてくださいね。
難読漢字、2問目は「愈々」!
「愈々」の読み方をご存じですか?
「愈」は「癒」という字に似ているから「ゆゆ」?残念ながらそうではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「愈々」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「い○○○」の4文字
- 「々」は繰り返しの意味なので、同じ言葉が繰り返されます
- 日常生活やドラマで聞くことがある言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「愈々」の読み方、正解は・・・
正解は
「いよいよ」
です!
よく使われる副詞ですが、使用例を見ると
- 持続的に程度が高まる「雨が愈々激しくなってきた」
- 不確定なものが確定的になる「交渉の決裂は愈々明らかになってきた」
- 待望していた物事が成立したり実現したりする「愈々決勝戦が始まる」
- 重大な事態に至ろうとしている「愈々の時は対応をお願いしたい」
と、様々な意味合いで使われていることがわかります。
「愈」一文字でも「いよいよ」と読むことができます。最初に似ている漢字として紹介した「癒」と同じ「病気が治る」という意味で「愈える(いえる)」という読み方もありますが、その他にも「すぐれている」という意味も持っているため「癒」よりも幅広い意味を持つ漢字になっています。
普段使っていても、どんな漢字を使っているかあまり意識していない言葉ですが「愈々」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「鴨脚」!
「鴨脚」の読み方をご存じですか?
「鴨」は鳥のカモのこと、「脚」は足のこと。
「かもあし」「おうきゃく」という読み方もあるのですが、カモの足、という意味ではない読み方もあるのです。
いったい何と読むのでしょうか?
「鴨脚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「い○○○」の4文字
- 街路樹としてよく植えられている木の名前です
- 鴨の足に何かが似ているのが名前の由来です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鴨脚」の読み方、正解は・・・
正解は
「いちょう」
です!
秋になると葉が黄色く色づく、街路樹や公園樹としてよく見掛ける木です。葉の形が鴨のような水鳥が持つ水かきのある黄色い足に似ていることから中国でつけられた名前です。
いちょうには様々な漢字があてられていますが「いちょう」という発音は「鴨脚」の中国語読みがなまったもの、という説があります。他のあてられた字も、いちょうの性質を表す字になっており、古くから親しまれていた木だということがわかります。
また、日本の苗字として「鴨脚(いちょう)」があります。全国に60名ほどしかいらっしゃらないそうですが、元は賀茂神社の宮司・神主を務めた「鴨」氏が家名としたものだそうです。鴨から「いちょう」という苗字になったというのはとても素敵です。
「鴨脚」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
あまり馴染みのないものから身近なものまであったと思いますが、漢字の成り立ちを考えると歴史の奥深さを感じることができます。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。