今日の難読漢字は
「斧斤」
「僻事」
「粥ぐ」
の3問です!あなたは何個読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「斧斤」!
「斧斤」の読み方をご存じですか?
「斧」は木を切ったり薪を作ったりする時に使う大きな刃物のことですね。
「斤」は食パンの単位で見たことがあります。
これを合わせると、どのような読み方になるのでしょうか?
「斧斤」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ふ○○」の3文字
- 「絵画」のように、同じような意味を持つ漢字を使う熟語です
- 身近にあるものと同じ読み方をします
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「斧斤」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふきん」
です!
「斧」の音読みは「フ」で「斤」の音読みが「キン」なので、音読みがわかっていればそのまま読むだけなのですが、どうしても身近にある「布巾」を思い出してしまいますね。
意味はそのまま「斧」や「まさかり」のことです。
「斤」は食パンの単位のほか、かつては重量の単位にも使われていましたが、訓読みが「おの」で「斧」や「まさかり」という意味もあるのです。
斧もまさかりも、木の柄に鉄の刃がついている刃物で、主に木を切る用途で使われていますが、刃の幅が狭く大きな木を切るのに向いているのが斧、刃の幅が広く、切った木の枝などを落とす作業に向いているのがまさかり、というように用途や使い方に違いがあるようです。
「斧斤」の読み方、面白いなと思ったら是非他の人にもクイズを出してみてください!
難読漢字、2問目は「僻事」!
「僻事」の読み方をご存じですか?
「僻」は「癖」という字に似ているから「くせじ」?ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「僻事」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ひ○○○」の4文字
- どちらの字も訓読みです
- 一文字目を使って「僻みっぽい」という言い方をすることがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「僻事」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひがごと」
です!
平安時代には使われていた言葉で、当時は「ひがこと」と読んでいたようです。
使用例を見ると
- 間違い。事実に合わないこと。
- 悪事。非道。
というように、間違っていることをあらわす言葉です。ただ「僻」という文字が使われていることで、単なる間違いとは違ったニュアンスになっています。
「僻む」は「物事を素直に受け取らず、曲げて考える」という意味があり、「僻」という字には「ゆがんでいる、かたよっている」という意味が含まれています。
つまり、間違いや悪事が「かたよった思い込みによるもの」であった場合に使うのが「僻事」という言葉ということです。
先ほど似ている漢字として挙げた「癖」も「無意識に出る、かたよった好みや傾向」のことなので、少し似ていますね。
「僻事」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「粥ぐ」!
「粥ぐ」の読み方をご存じですか?
「粥」は「おかゆ」のことをあらわす漢字なので「かゆぐ」と読んでしまうと間違いになります。
それでは、何と読むのでしょうか?
「粥ぐ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ひ○ぐ」の3文字
- 「かゆ」と同じく訓読みです
- 「販ぐ」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「粥ぐ」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひさぐ」
です!
「売る、商売をする」という意味になります。
「粥」は「鬻」の略字で
- おかゆ(水を多く入れて炊いたご飯)
- 売る
- 養い育てる
という意味を持った漢字です。
「鬻」は下に鍋(鬲)があり、米の両側にある「弓」は米から湯気が出ているさまをあらわしています。まさに「おかゆ」を表現するための漢字と言えますね。
「米」のように元々意味のある漢字を組み合わせて別の意味を持たせた漢字を「会意文字」と言いますが、「鬻」も会意文字に分類される漢字になっています。
どうして「おかゆ」に「販」と同じ「売る」という意味があるのか、ということについては諸説ありますが、「売る」をあらわす文字と音読み(「イク」)が一致していたから同じように使われた、という説が有力なようです。
今ではあまり使われることのない文語的表現ですが「粥」という文字に意外な読み方と意味があることを是非覚えておいてください!
さて、難読漢字を3問出題しましたが、いかがでしたか?
今ではあまり使われなくなった古い言葉でも「どうしてそういう使い方をしたのかな?」と考えてみるのは面白いですよ。
興味を持った方は、是非漢字マスターを目指してみてください!