漢字読み講座

「適う」「覚束ない」「校倉」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「適う」「覚束ない」「校倉」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「適う」

「適う」の読み方をご存じでしょうか?

「適当(てきとう)」の「適」ですが「てきう」と読んでしまうと、ちょっと恥ずかしいかも。

「適」という字は小学校で習う、ごくありふれた漢字です。

しかし「適う」が読める方は少ないかも知れません。

さて、あなたには読むことができますか?

「適う」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇う」の3文字です
  2. 「適している」「当てはまる」という意味
  3. 「それは理屈に適っていますね」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「適う」の読み方!正解は!?

正解は「かなう」です。

意味は、ヒントで書いたように、適している、当てはまる、適合するなど。

使い方としては「道理に適う」「お眼鏡に適う」などがあります。

「かなう」という言葉には「叶う」や「敵う」もありますが、それぞれ少しずつ意味が違います。

  • 叶う:願いが実現すること「夢が叶う」「叶わぬ恋」
  • 敵う:匹敵する、力が互角だという意味で、打消しの言葉を後に続けて使う「彼には到底敵わない」「子供の理屈には敵わない」

読み方が同じな上に意味も似ているため、注意が必要です。

2問目はこの漢字!「覚束ない」

「覚束ない

これ、何と読むかわかりますか?

 

小学生でも書けそうな漢字ですが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「覚束ない」読み方のヒント!

 

「覚束ない」

 

ヒントは、

酔っ払いや生まれたての子鹿などを見ると「覚束ない!」

と感じます。

 

さて、あなたは正しく読めるでしょうか?

 

「覚束ない」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「おぼつかない

です!

 

「覚束ない」は、

「物事や記憶があやふやで上手くいきそうにない」「はっきりとしない」という意味。

 

また

「泥酔して足元が覚束ない」

「生まれたてで立つのも覚束ない」など、

フラフラよぼよぼしている様子にも使われますよ。

 

「おぼつかない」の「おぼ」の部分は、

「おぼろげ」「おぼろ豆腐」などと同じ意味。

ここの部分だけで「はっきりしない様子」を表した言葉なんです。

 

「つか」は「ふつつか者」の「つか」と同じ活用法で、

状態をあらわす言葉なので、「つか」自体に意味がある言葉ではありません。

 

「ない」は「甚だしい」という意味で使われているので、

「はっきりしない」+「〜という状態」+「甚だしい」

全くはっきりしない様子のことを「覚束ない」というようになったのだそう。

 

この漢字の読み方が「覚束ない」という人は

この記事を機にぜひ覚えてくださいね!

 

最後はこの漢字!「校倉」

「校倉」って何て読むか分かりますか?

(こうそう)ではありません!

(こうくら)でもありません!

 

「倉」は(くら)と読んで正解です!

 

「校」は「学校」(がっこう)の(こう)と読みますが、(こう)以外の読み方をしっていますか?

知っていれば簡単です!

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「校倉」の読み方のヒントは?

古くから蔵や倉庫に使われた建築様式の一つで、代表的な建物に奈良の東大寺正倉院の宝物殿があります。

正倉院の宝物殿は8世紀に建てられた建築物です。

 

ロシア、中国、北ヨーロッパなどの木材がたくさんとれる地域では、似た工法の建物があります。

 

物を交差させて積み重ねるという意味の動詞「あざう」が由来です。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「校倉」の読み方、正解は……

正解は……

 

「あぜくら」

 

です!

 

校倉造りとは、角材や三角材、丸太の断面の木材などを積み上げて、角の部分がかみ合うように交差させることで壁面を作ることです。

木材が空気の湿度に合わせて伸縮し、室内の湿度が調整されています。

 

校倉造りの歴史は古く、弥生時代から使われていた工法です。

 

今もなお、歴史的な建築物をみることが出来るって素晴らしいですね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ABOUT ME
mint_02
ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!