「捷報」の読み方をご存じですか?
「捷」は「敏捷」という言葉で見かける字です。「敏捷」は素早いことを意味しているので「捷報」を「そくほう」と読むと間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「捷報」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○○○○」の5文字
- 1文字目は「敏捷」の2文字目と同じ読み方です
- 「捷」には「勝つ」という意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「捷報」の読み方、正解は・・・
正解は
「しょうほう」
です!
「試合や戦争に勝ったという知らせ」という意味です。
「勝報」と書くこともあります。こちらの方がわかりやすいですね。
「捷」には「すばやい」の他にヒントに出した「勝つ」や「ちかい(近い)」という意味があり「大捷(たいしょう)」という熟語もあります。「大勝」と同じく、大きな差をつけて勝つという意味になります。「勝」と同じような理由で人名にも使われることもあります。
かつて中国で行われていた官吏登用試験に「科挙(かきょ)」というものがありました。
科挙は倍率数百倍ともいわれる難しく厳しい試験でしたが、合格した時に送られる通知のことを「捷報」と呼んだそうです。まさに多くの受験生に勝つことでやっと得ることのできる、勲章のようなものだったのでしょう。
現代は「敏捷」以外ではあまり見かけない漢字ですが、違った意味があるということを是非覚えておいてくださいね。