漢字読み講座

【今日の難読漢字】「椏」「栄螺」「卸金」「開闢」「眦」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「椏」

「栄螺」

「卸金」

「開闢」

「眦」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「椏」です!

本日の難読漢字クイズは…

「椏」です!

「姫(ひめ)」や「唖(おし)」に似ていますが左側が「木」です。

早速ヒントを見て考えてみましょう!

「椏」の読み方のヒントは?

ヒント1.「椏」をひらがなにすると、4文字になります!

ヒント2.海外には「悪魔の子は椏から生まれる」という言い伝えがあるそうです。

ヒント3.日本でも「人の情を解せない人」を「椏から生まれたような」といいます。

ヒント4.森に入って椏を見て回れば、鳥の巣が見つかるかもしれません!

正解は…

正解は「きのまた」でした!

1本の木の枝が、いくつかに分かれた部分のことです。

一般的には「木の股」と書くでしょう。

「椏」の音読みは「ア」、訓読みは「きのまた」「また」、12画の漢字です。

「椏」は立ち木をあらわす「木」と、建物の土台や王族の墓、または「引き継ぐ」をあらわす「亞」が組み合わさった会意兼形声文字です。

「三椏(みつまた)」とは?

樹皮が手すき和紙の材料となる「みつまた」というジンチョウゲ科の木があります。

植物の「みつまた」は、「三椏」または「三叉」という漢字を使います。

しかし昔の日本文学などでは、「三」を取り除いた「椏」だけを「みつまた」と読ませるケースも見受けられます。

2つ目の漢字は「栄螺」です!

今回の漢字は「栄螺」

日本人なら、きっと聞き慣れた単語ですよ。

食べたことだってあるはず!

あなたは何と読みますか?

「栄螺」の読み方のヒントは?

1.「栄螺」をひらがなにすると3文字になります。

2.海底の岩や石が積み重なったところで見つかります。

3.『栄螺はその殻を以て天地となし、蓑虫はその外包を以て世界とす。』徳富蘇峰「吉田松陰」より引用

正解は…

正解は「サザエ」でした!

昔は日曜日の夕方に「サザエさん」というアニメが放映されていましたね!

「栄螺」は東アジアの磯に多く生息するリュウテンサザエ科の巻貝です。

トゲトゲしたごつい見た目ですが、身はほんのり甘くておいしいです!

「栄螺」の由来

「栄螺」の由来には諸説あります。

・殻の部分が小さな家に見えるので「小(ささ)」と「家(いえ)」で「ささえ」。いつしか濁点がついて「さざえ」と発音されるようになった。

・礫岩(れきがん)の通称を「さざれ石」といいますが、この「さざれ」が「さざえ」になった。

・トゲトゲが小さな枝(え)のようなので「碍枝(ささえ)」と呼び、いつしか「さざえ」になった。※「碍」には支えるという意味があります。

ちなみに「栄螺」の「螺」は、渦巻きやらせん状の貝をあらわす漢字です。

3つ目の漢字は「卸金」です!

「卸金」の読み方をご存じでしょうか?

もちろん「おかね」と読むのは間違いです。

一文字目は「御」ではなくて「卸」ですからね。

では、何と読むのが正しいのか、あなたにはわかりますか?

「卸金」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 調理器具のひとつです
  3. 表面にトゲトゲの突起があります

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「卸金」の読み方!正解は!?

正解は「おろしがね」です!

「下し金(おろしがね)」と書くこともできますよ。

大根やわさび、しょうがなどをすりおろす調理器具であるおろし金は、お料理をしないかたでも1度は使ったことがあるでしょう。

おろし金は日本にしかない調理器具で「和漢三才図絵」という江戸時代の百科事典には、すでに現在の形のものが載っています。

おろし金は薬味をすり下ろ際に使うものなので、生魚などの食あたりを防ぐための薬味は、当時から欠かせないものだったことがわかりますね。

4つ目の漢字は「開闢」です!

「開闢」の読み方をご存じでしょうか?

「闢」と言う字の門構えの中に「辟(へき)」が使われているので「かいへき」と読んでしまった方もいるかも知れませんが、残念ながら間違いです。

とはいえ「闢」←こんな漢字は見たことがない方の方が多いのではないでしょうか?

漢字が難しい上に日常的に使う言葉でもないので、かなりの難問です。

さて、あなたには読むことができますか?

「開闢」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 「天と地が初めてできた時」という意味です
  3. 我が国開闢以来の大災害が起きた

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「開闢」の読み方!正解は!?

正解は「かいびゃく」です!

「開闢(かいびゃく)」とはヒントで紹介したように「天と地が初めてできたとき」という意味で、古くは「かいひゃく」と呼ばれることもありました。

山を信仰の地として開き、寺院などを初めて作ることも開闢といいます。

転じて、荒れ地が切り開かれたり、新たなものが開設されりしたときも「開闢」という言葉が使われるようになりました。

5つ目の漢字は「眦」です!

「眦」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(めひ)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「眦」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

体のある部分を指す古い言葉で、現代では別の言い方のほうが一般的でしょう。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「眦」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ま」です。

漢字に「目」が入ることから、目に関する言葉です。

目の端のほう、目のお尻のほう…。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「眦」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「まなじり」

です!

眦(まなじり)は耳に近い方の目の端のことです。

今では「目尻(めじり)」と言うことのほうが多いでしょうか。

目は「まなこ」とも言いますが、まなこの端、お尻の方から 「まなじり」となりました。

とても古い言葉で、まなじりが平安時代に「まじり」に変化し、 その後に現在最も使われている「めじり」となったそうです。

現代では曲名や、決心したり怒ったりしたときに大きく目を見開くという 意味の「眦(まなじり)を決する」くらいでしか使われなくなりました。

眦を決する、意味としても字面としても、非常に力強いものを感じさせる言葉ですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!