本日の難読漢字クイズは…
「膕」「魸」「廿」です!
あなたは全部読めるでしょうか?
目次
1個目の漢字はこれ!「膕」
「膕」を何と読みますか?
「胴」でも「脳」でもありません。
早速ヒントを見てみましょう!
「膕」の読み方のヒントは?
1.「膕」をひらがなにすると4文字になります。
2.剣道や弓道をたしなむ人は知っているかもしれません!
3.『出来さうな膝と膕の変な運動であつた。』折口信夫「鏡花との一夕」より引用
正解は…
正解は「ひかがみ」でした!
聞き慣れない言葉なので、答えを知ってもピンとこないでしょうか?
「膕(ひかがみ)」は、私たちの体の一部の名称。
ひざの裏(後ろ側)のくぼんだ部分が「膕」です!
一般的には「膝裏(ひざうら)」と呼ばれますが、別名「よぼろ」「うつあし」「膝窩(しっか)」とも呼ばれます。
汗をかくと痒くなってしまう部分ですね!
「膕」の音読みは「カク」「キャク」「コク」、訓読みはありません。
部首「月(にくづき)」と「國(くに)」を組み合わせた15画の漢字です。
「膕」は、解剖学的にふくらはぎの働きを助ける「足低筋(そくていきん)」に分類されます。
ところで、剣道や弓道の構えでは「膕」を曲げません。
素早く力強い足さばきを実現するために、「膕」をバネとして利用するからです。
膝の裏を「膕」と書けたり、読めたらもっとかっこいい!
機会があればぜひ使ってみてください。
2個目の漢字はこれ!「魸」
次の難読漢字は「魸」。
「鱗(ウロコ)」に似ていますが…
きっと誰もが知ってる生きものですよ!
「魸」の読み方のヒントは?
1.「魸」をひらがなにすると3文字になります。
2.「魸」をフランス語にすると「Poisson-chat」、ポルトガル語では「Peixe-gato」になります。
3.『鯰の血のような色をした西瓜をかじり乍ら、』小酒井不木「手術」より引用
正解は…
正解は「なまず」でした!
一般的には「鯰」と書くことが多いですね!
「魸」はナマズ目ナマズ科に分類される淡水魚。別名に「マナマズ」、「ヘコキ」があります。
「なま」は滑らかであること、「ず」は頭を意味します。
「魸」は国字(日本由来の漢字)なので音読みはありません。訓読みは「なまず」。漢検1級15画の漢字です。
「魸」と地震の関係
日本では江戸時代から、『魸が暴れると地震が起こる』という言い伝えがあります。
この言い伝えは、雷神タケミカヅチと海神フツヌシがオオナマズを鎮めたという鹿島神社(茨城県)に伝わる神話がルーツになっているそうです。
また一説によると、「魸」は電気に敏感なので、地震が起きる際の電磁波を感知して暴れるのではないかとも考えられています。
3個目の漢字はこれ!「廿」
「廿」を何と読みますか?
「甘い(あまい)」と読みたいところですが…
覚えておいて損はしません!
「廿」の読み方のヒントは?
1.「廿」をひらがなにすると「〇〇ゅ〇」となります。
2.広島県出身の人は、もちろん読めるはず!
3.『私の廿代はこうした苦い空白のうちに』小山清「聖アンデルセン」より引用
正解は…
正解は「にじゅう」でした! 数字の「20」です。
「廿」の音読みは「ジュウ・ニユウ・デン・ニュウ」、訓読みは「にじゅう」、漢検準1級4画の漢字です。
「にじゅう」を日数にすると「20日(はつか)」になりますね。
広島県には「廿日市市(はつかいちし)」がありますよ!
漢数字と大字
「廿」は「十」が2つ横に並んでいることをあらわしています。
「廿」のように、漢数字を代用した文字を「大字(だいじ)」といいます。
ポピュラーなのは「壱(いち)・弐(に)・参(さん)」でしょう。
二十(にじゅう)の大字は「廿」ですが、三十は「丗」、四十は「卌」と書きます。
大字は、漢数字の改ざんを防止するために用いられます。
昔の日本では、公文書は楷書、帳簿類の数字は大字で書くことが定められていました。
現代でも、法的文書や戸籍、登記などの記載に使われることがあります。