今日の難読漢字は
「夫夫」
「鹿十」
「逆く」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「夫夫」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
日常的にも非常によく使われる代名詞で、漢字で書くことはほとんどないでしょう。
最初の一文字目は「そ」です。
似た言葉としては「各々」とか「めいめい」などがあります。
これらと似ていて繰り返すような言葉といえば・・・?
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「夫夫」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「それぞれ」
です!
「夫夫(それぞれ)」は複数の物や人があった場合のひとつひとつのことを指す代名詞です。
其其と書くこともあるようですが、どちらにしろ漢字で表記することはかなり少ないですね。
似たような言葉で「各々(おのおの)」や「めいめい」があります。
これらは基本的に人間を対象として使われるのに対して、「それぞれ」は人間や物、出来事など、何にでも使うことができる点が異なります。
「人はそれぞれ違う」なんて言い方がありますが、これを表現する言葉には「三者三様」「十人十色」「百人百様」などがあります。
同じような意味の言葉で、色んな数字のパターンがあるのは非常に面白いですね。
2つ目は「鹿十」
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある行動を表した名詞で、日常的に使われることも珍しくない言葉です。
最初の一文字目は「し」です。
漢字よりもカタカナで表記することが多い印象があります。
あまり良い意味の言葉ではなく、元々はヤクザの符牒だったとか。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「鹿十」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しかと」
です!
「鹿十(しかと)」とは、特定の人物を無視することを意味する言葉です。
少し昔のヤンキーなどが「シカトしてんじゃねーよ!」と言うイメージがありますね。
こういう悪い言葉でありがちな、する側が使う言葉ではなく、例のとおり、されている側が使うことが多い印象ですね。
語源は、花札にある10月の札に描かれた鹿と言われています。
この鹿がそっぽを向いていることから、無視することを鹿と十月にかけて、博打打ちが鹿十(しかと)と言い出したそうです。
(十月だからではなく10点札だから、という説もあるようです)
個人的にはその鹿は、そっぽを向いて無視をしているというよりも、紅葉のほうに夢中になっているだけに見えるんですよね。
最後の難読漢字は「逆く」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇く」となります。
動作というよりは感情や気分などを表す動詞で、日常的によく使われてい言葉です。
最初の一文字目は「む」です。
非常によく使われている言葉ですが、ひとつは感情的な意味、もうひとつは体調的な意味の大きくふたつあります。
特に感情的なほうは若者のほうがよく使う印象がありますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「逆く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「むかつく」
です!
「逆く(むかつく)」とは、胸のあたりがむかむかするという意味で、腹が立ったり嫌悪感を覚えたりという感情的な場合と、吐き気がするといった体調的に不快な場合に使われます。
感情的な意味での使用は、若者言葉というか口語的な表現であるため、書き言葉としての使用はあまり適切ではないかもしれません。
体調的な意味だと、実は平安時代後期から使われているそうで、意外と長い歴史のある言葉なんですね。
歴史ある言葉といえども、その言葉が持つ印象は時代によって変わってきていますので、TPOに合わせて使うよう心がけるとよいですね。