今回は「屹度」「喙」「攪乱」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「屹度」
「屹度」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は見慣れないけれど、日常的によく使われるこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「屹度」読み方のヒント!
「屹度」は、あなたも必ず使ったことのある言葉です。
「おつど」と読んでしまいそうですがこちらは間違い。
でも文字数が3文字なのはあっています!
さて、読めたでしょうか?
「屹度」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「きっと」
です!
「屹度」は、
「話し手が間違いないと推し量る気持ち」を表す言葉。
これだとわかりにくいかもしれませんが、
「あなたもきっと使ったことがある!」
の「きっと」が「屹度」と書くのです!
日常でも「きっと大丈夫だよ〜」とか
「きっと君は来ないだろう」とか、「世界中の誰よりもきっと」とか
さまざまな場所に使われますよね。
類語には「必ず」や「絶対に」などがありますが、
「屹度」は主観的な意味合いかつ、ポジティブな願いに近い意味合いがあります。
これに対し「必ず」は客観的に見ても確定の事実について使われ、
「絶対に」はより強く、例外は認めない場合に使われます。
また、「必ず」も「絶対に」はネガティブな意味にも使われますね。
よく使う言葉なのに、漢字は知らなかった!という方も多いのでは?
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「喙」
今日の難読漢字クイズは「喙」です。
普段よく使う漢字…ではありません。
美しい音を奏でるアレですよ!
「喙」の読み方のヒントは?
1.「喙」をひらがなにすると4文字になります。
2.フランス語で「Le bec」、イタリア語は「Becco」、スペイン語なら「Pico」!
3.『「君の家庭のことに喙を容れるようですまないが……』アントン・チェーホフ「決闘」より引用
正解は…
正解は「くちばし」でした!
一般的には鳥類の口のとがった部分です。
カモノハシや爬虫類など、実は鳥類以外にも喙を持つ生きものがいます。
上下のあごの骨が角質化したものだと考えられています。
「嘴」「觜」と書いても正解です。
「喙」の音読みは「カイ」、訓読みは「くちばし」!
「ことば」と読む場合もあります。
「喙」を使った言葉
「喙」という言葉はいろいろな熟語に使われます。
いくつか紹介しましょう!
容喙(ようかい):横から口出しすること。横から口をはさむこと。「他人が容喙するな!」のように使います。
跂行喙息(きこうかいそく):動物すべてのことですが、特に虫や鳥の類を指します。
喙長三尺(かいちょうさんじゃく):三尺もある長い喙を持っていることなので、弁が立つ、口が達者という意味あいです。
長頸烏喙(ちょうけいうかい):首が長くて、口がカラスのようにとがっている人。このような人相の人はカラスのように強欲で陰険だという中国の言葉。
最後はこの漢字!「攪乱」
「攪乱」は、日常生活でまず見かけることのない漢字ですよね。
しかも、一般的に「攪乱」の読み方だとされているのは、実は間違った読み方だとか・・・
正しい読み方を知っているのは30%以下らしいですが、あなたは何と読みますか?
「攪乱」の読み方のヒントは・・・?
「攪乱」に使われている漢字を1文字ずつ見ていきましょう。
「攪」には、「かきまわす・かき乱す」という意味があります。
「乱」には、「みだれる、みだす、物事がもつれ秩序が無くなる」という意味があります。
そして「攪乱」は、「反乱がおこるようにわざとかき乱すこと」という意味の言葉です。
読み方は、ひらがなで「〇〇らん」の4文字ですよ!
もう、分かりましたか?
「攪乱」の読み方の答えは・・・
正解は、「こうらん」でした!
え?「かくらん」じゃないの?と思った方も多いのではないでしょうか。
そうです!現代では「攪乱」と書いて「かくらん」と読まれ使われることが多いこの漢字ですが、正しい読み方は実は「こうらん」なのです。
慣用読みである「かくらん」の方が広まり、現代では「かくらん」の方がメジャーな読み方になった漢字なんですね。
あるアンケートでは、「攪乱」を「かくらん」と読んだ人は約70%、「こうらん」と読んだ人は30%弱だったとか・・・
最後までお付き合いいただきありがとうございました!