今日の難読漢字は
「肇国」
「渥丹」
「鶏冠木」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「肇国」!
「肇国」の読み方をご存じですか?
「肇」という漢字は「筆」に少し似ていますが「ひっこく」ではありません。人の名前では見かけることがありますが、熟語として見かけることはあまりありませんね。
どのように読むのでしょうか?
「肇国」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○○こく」の5文字
- 音読みです
- 「彫刻」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「肇国」の読み方、正解は・・・
正解は
「ちょうこく」
です!
「その国を建てること」、つまり「建国」を意味する言葉です。
「肇」という漢字は「はじめる」という意味を持っています。「肇(はじめ)」という名前の方がいらっしゃいますね。つまり「肇国」は「国をはじめること」とも言いかえることができます。
日本の場合、初代天皇である「神武天皇」が即位されたとされる2月11日が「建国記念の日」とされていますが、これは「日本書紀」において即位日とされた旧暦1月1日を明治時代にグレゴリオ暦での具体的な日付として推定したものです。
神武天皇の祖先と言われる天照大神をお祀りしている岐阜県の「溝旗神社」には、境内神社として「肇國神社」があります。こちらも「ちょうこくじんじゃ」と読むのですが、建国とは直接関係なく「航空関係の神様」を祀る神社になっているそうです。
日本は長い歴史を持つため、国のはじまり自体が神話となっており、現存国家としてはかなり珍しい国でもあります。
時には日本の歴史に思いを馳せつつ「肇国」の読み方も是非覚えてくださいね。
難読漢字、2問目は「渥丹」!
「渥丹」の読み方をご存じですか?
「渥」は愛知県にある「渥美半島(あつみはんとう)」で使われている漢字なので「あつたん」?ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「渥丹」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○たん」の4文字
- 音読みです
- 花や、色のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「渥丹」の読み方、正解は・・・
正解は
「あくたん」
です!
「渥」は「うるおいがある、つや」をあらわす漢字で「丹」は「あかい色」をあらわしています。
人に対しては、つややかな赤い色、が転じて「健康的な顔色」という意味で使われることがあります。この場合は頬の色で朱色をあらわしています。
また、日本では「スカシユリ」と呼ばれているユリの一種が中国では「渥丹」と呼ばれています。スカシユリは海岸や崖などに生えることが多く、橙色の花を咲かせます。
朱色と橙色だと大分雰囲気が異なるように思いますが、実はその中間とも言える「丹色(にいろ)」という色があります。実際の色を文字色で確認してみましょう。
朱色
丹色
橙色
恐らく、元々「渥丹」は「つややかな丹色」をあらわす言葉だったのではないかと想像できます。「丹色」は神社の鳥居にも使われており「丹塗り(にぬり)」と呼ばれています。鳥居の色というとすぐイメージできますね。
意外と身近にあるものの色をイメージできる「渥丹」の読み方、是非覚えてくださいね。
難読漢字、3問目は「鶏冠木」!
「鶏冠木」の読み方をご存じですか?
「鶏冠」は鶏のとさかのことをあらわす言葉なので「とさかぎ」?ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「鶏冠木」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○○」の3文字
- 訓読み(熟字訓)です
- 葉がある国の国旗に使われている木です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鶏冠木」の読み方、正解は・・・
正解は
「かえで」
です!
「かえでの木」または「蛙の手」のことをあらわしています。「かえるで」と読まれることもあり、どちらも正解です。
かえでは英語圏ではメープル(Maple)と呼ばれており、カナダの国旗のデザインに使われていることで有名ですね。
かえでの葉が蛙の手や鶏のとさかに似ていることから字があてられています。読み方は蛙から来ていて、文字はとさかから来ているように見えます。このように熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方を「熟字訓」と言います。特殊な読み方なので、漢字から意味を考える必要があります。まるで謎解きのようですね。
「かえで」には「鶏冠木」の他にも様々な表記方法がありますが、葉の形が似ている「もみじ」も熟字訓を調べてみると色々表記方法があって面白いですよ。
「鶏冠木」の読み方、是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
歴史を感じるものから身近にあるものまで、難読漢字も様々ですね。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。