本日の難読漢字クイズは…
「戈」「櫃塗し」「黝い」です。
全部読めたら漢字マスター!
目次
1個目の漢字はこれ!「戈」
「戈」を何と読みますか?
「ほこ」と読んだあなたは正解!
さて、他の読み方は?
「戈」の読み方のヒントは?
1.「戈」をひらがなにすると3文字になります。
2.日本の歴史に戈は付きものです!
3.「戈」の類義語には「交戦」「合戦」「武力衝突」などがあります。
正解は…
正解は「いくさ」でした!
普通は「戦」と書きますね!
日本の歴史は「戈」の歴史と言っても過言ではありません。
「戈」の音読みは「カ」、訓読みは「いくさ」「ほこ」、漢検1級4画の漢字です。
「いくさ」の「いく」は矢を射る(いる)、矢を射交わす。「さ」は矢を意味する「箭(セン・や)」が、それぞれ語源となります。
古くは矢を射ることを意味していたのが、やがて敵味方に分かれた戦争や戦闘を指す言葉になったというわけです。
「戈」を用いた日本語
枕戈待旦(ちんかたいたん):戈(ほこ)を枕にして寝る様子。戦いの準備を怠らないことを意味する。
兵戈槍攘(へいかそうじょう):兵の武器が乱れ動く様子。戦闘が激しいことを意味する。
胴戈(どうか):青銅製の戈(ほこ)。中国では武器だったが、日本に伝わり祭器となった。
戈法(かほう):書道の筆法。右斜めに引きおろした線を跳ね上げる書き方。
2個目の漢字はこれ!「櫃塗し」
次の漢字は「櫃塗し」。
漢字で書くことは珍しいかも…
早速ヒントを見てみましょう!
「櫃塗し」の読み方のヒントは?
1.「櫃塗し」をひらがなにすると5文字になります。
2.「櫃塗し」は通常3杯で食べ終わります。
3.愛知県出身の人は知っているはず!
正解は…
正解は「ひつまぶし」でした!
「櫃塗し」とは、鰻(うなぎ)のかば焼きを刻んでご飯にまぶした料理です。
料理屋さんのお品書きでは、ひらがなで書かれることが多いかもしれません。
お重の鰻も上品でいいですが、「櫃塗し」は味の変化を楽しめるのがいいですね!
基本的な「櫃塗し」の食べ方は…
1杯目:お櫃のご飯と刻んだ鰻
2杯目:ネギ・ワサビ・山椒・海苔などの薬味を添えて
3杯目:お出汁かお茶をかけて
「櫃塗し」のルーツは?
「櫃塗し」のルーツについては諸説あります。
有力なのは、三重県の飲食店で従業員用の「まかない飯」だったという説!
当時、養殖鰻がなかったので天然の鰻を使用していたが、太かったり硬かったりする鰻も混ざっていたため、それを食べやすく刻んだのだそう。
もうひとつは、出前の鰻丼を盛っていた陶器の器が割れやすかったので、割れないお櫃(ひつ)に盛るようになったという説です。
3個目の漢字はこれ!「黝い」
「黝い」を何と読みますか?
「黒」と「幼」の組み合わせです。
ちょっとダークなイメージです。
「黝い」の読み方のヒントは?
1.「黝い」をひらがなにすると5文字になります。
2.「黝い」をフランス語にすると「bleu Noir」、イタリア語では「blu nero」になります。
3.『黝い丸い眼をおのおのとじた。』新見南吉「おしどり」より引用
正解は…
正解は「あおぐろい」でした!
「黝い」とは、青みを帯びた黒色のことです。
夜空や夜の海の色に例えられることが多いですね。
不気味さを表現する際にも用いられ、絵画では「黝色(ユウショク)」といわれます。
「黝」の音読みは「ユウ・ヨウ・イ・ユ」、訓読みは「黝い(あおぐろい)」「黝い(くろい)」、漢検1級17画の漢字です。
昔の文学作品では、「黝んだ」と書いて「くろずんだ」と読ませることもありました。
例:『黝んだ松林と薔薇色の雪とが見えました』宮沢賢治「氷と後光」より引用
「黝」を用いる日本語
黝簾石(ゆうれんせき):タンザナイトの和名。冷静・高貴・誇り高い・空想などの意味を持つパワーストーンとして知られる。
黝堊丹漆(ゆうあんたんしつ):昔からの伝統に基づいて建物が作られていること。