漢字読み講座

【難読漢字】「禿筆」の読み方は?「はげふで」ではありません!

「禿筆」の読み方をご存じですか?

「禿」は「はげ」という読み方があるので「はげふで」?ではありません。

どのように読むのでしょうか?

「禿筆」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「と○○○」の4文字
  2. 音読みです
  3. 訓読みで「ちびふで」という読み方もあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「禿筆」の読み方、正解は・・・


正解は

「とくひつ」

です!

「禿」という文字には「はげる」や「かむろ(子どものおかっぱ頭)」以外に「先がすり切れる」という意味があります。

使い古して穂先のすり切れた筆をさす言葉ですが、その筆では上手に文字が書けないため、自分の文字や文章をへりくだって言う時に使う言葉でもあります。

「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。「弘法大師のように書に優れている者ならば、筆の良し悪しに関係ない」つまり、技量が優れていれば道具に左右されることはない、という意味があります。

つまり「自分は先がすり切れた筆では上手に書けない(技術が劣っている)」と謙遜していることになります。

とはいえ同じ弘法大師のことわざに「弘法も筆の誤り」があり、その道の達人でも失敗することがある、という方が有名ですよね。

誰でも失敗することはある、と思いつつ謙虚でありたいものです。
ことわざと一緒に「禿筆」の読み方、ぜひ覚えてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。