漢字読み講座

【今日の難読漢字】「烏兎」「妊る」「恁う」「鉄槌」「餡転餅」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「烏兎」

「妊る」

「恁う」

「鉄槌」

「餡転餅」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「烏兎」です!

烏兎」と書いて、なんと読むか分かりますか?

烏と兎で「烏兎」ですが、ちょっとなじみがない言葉かもしれません。

「烏」はよく見ると「鳥」ではありません。

「烏」は(からす)と読むのがヒントでしょうか。

さて、では「烏兎」はなんと読むでしょうか?

「烏兎」読み方のヒントは?

中国では太陽の中に烏が住んでおり、月に兎(うさぎ)が住んでいる伝説があり、太陽と月という意味があります。

他にも年月の事を指しており、月日が経つことが早い様子を「烏兎匆匆」と言ったりします。

匆匆は、(そうそう)と読み、慌て急ぐという意味です。

「烏兎匆匆」は慌ただしく、あっという間に年月が経ったという意味で使います。

烏はからすのこと、兎はうさぎのこと。

干支では兎の事を(う)といいますが、(とりう)でもありません。

「烏兎」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇」です。

もっというと「う〇」です。

想像の読み方とは逆になっているかもしれません。

「烏兎」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「うと」

です!

 

なんとなくイメージで(とう)のような気がしますが、正しくは(うと)です。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「妊る」です!

「妊る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

よく間違う(はらむ)は、「孕む」です!

妊娠の「妊」なので、おなかに子供が居るというイメージで合っています!

さて、「妊る」と書いてなんと読むでしょうか?

「妊る」読み方のヒントは?

妊娠しているという意味なのですが、(にんる)ではありません。

妊娠することを、「妊る」「孕む」「宿す」「懐妊」など、沢山の言い方があります。

自分や奥さんが妊娠したことを、人に言う時には何と伝えると正解なのでしょうか?

「子供ができた」「妊娠した」とストレートに言いますか?

嬉しいけれども、なんだかちょっと照れくさいですね。

しかし、妊娠するという事はかなり尊い事であり、奇跡の集まりの結果です。

めでたい事には変わりありません。

「妊る」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇る」です。

「身籠もる」と書いているのを見るのが多いかもしれません。

さて、読み方はもうわかりましたか?

「妊る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「みごもる」

です!

 

身籠もると書くと、身をひそめて隠れるという意味もあるので、人に伝える時には「妊る」の方がいいかもしれませんね。

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「恁う」です!

「恁う」を何と読みますか?

漢字で書くことは珍しいですが、日常的によく使う言葉です。

早速ヒントを見てみましょう!

「恁う」の読み方のヒントは?

1.「恁う」をひらがなにすると「〇う」2文字です!

2.『恁うなれば見えも外聞もありゃしない」』徳田秋声「あらくれ」より引用

3.旧仮名遣いの小説を読む人はピンと来るかもしれません…

正解は…

正解は「こう」でした!

こうする、ああする、の「恁う(こう)」です。「かう」でも正解ですよ!

旧仮名遣いの「恁う」のふりがなは「かう」ですが、実際の発音は時代と共に「こう」に変化しました。

ややこしいですね!

平安時代の「てふてふ」の発音が、江戸時代にかけて「ちょおちょお」に変化したようなものです。

「恁」の漢字について詳しく!

「恁」の音読みは「ジン」「イン」「ニン」、訓読みは「恁う(こう・かう)」です。また、「恁」の一文字を「このような」と読むケースもあります。

「恁」の漢字は最近あまり目にしませんが、昔の純文学にはよく用いられます。

『恁う(どう)した』『恁(かく)て』『恁(もた)れた』『恁(こん)な』『恁(かか)る』

当時は意訳や当て字に近かったのでしょうか?非常にさまざまな読み方をしたようです。

4つ目の漢字は「鉄槌」です!

「鉄槌」の読み方をご存じでしょうか?

「てつつち」や「てつづち」ではありませんよ。

おそらく一度は聞いたことのある言葉だと思いますが、漢字はなかなか思い浮かばないかもしれません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「鉄槌」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
  2. 鉄槌とは、大きな金づちやハンマーのことです。
  3. 「悪人に正義の鉄槌を下す」のように使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鉄槌」の読み方!正解は!?

正解は「てっつい」です!

「鉄槌(てっつい)」とは、大きな金づちやハンマーのことで、かなりの大きさと重さがあるものをいいます。

「鉄槌」は、「鉄槌を下す」や「鉄槌が下された」のように慣用句として使われる言葉です。

意味は、厳しい処罰や制裁を与えること。

以下は「鉄槌」を使った例文です。

  • 悪の根源を打ち砕くには、正義の鉄槌を下すしかないでしょう。
  • 不倫が明らかになった議員には党から鉄槌が下された
  • 賄賂で私腹を肥やしていた役人には懲戒免職という鉄槌が下った

5つ目の漢字は「餡転餅」です!

「餡転餅」の読み方をご存じでしょうか?

もちろん「あんてんべい」ではありませんよ。

ひらがなで書くと誰もが知っているあの食べ物の名前です。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「餡転餅」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
  2. お餅をあんこでくるんだもの
  3. 土曜餅と呼ばれることも

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「餡転餅」の読み方の読み方!正解は!?

正解は「あんころもち」です!

ヒントの段階でわかった人が多かったかもしれませんね。

あんころ餅の名前の由来には2つの説があります。

  • 餡の上に餅を転がして、餅のまわりに餡を付けたことから「餡転餅(あんころもち)」と呼ばれるようになった。「あん転ばし」という呼び方もあります。
  • 餅に衣のように餡が付いていることから「あんころ餅」と呼ばれた。漢字では「餡衣餅(あんころもち)」とも書きます。

どちらもなかなか説得力のある説ですね。

糖分が多いので食べ過ぎ注意ですが、美味しくてつい手がでてしまいます…!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!