今回の難読漢字は「愈」「稚い」「差金」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「愈」
今回の難読漢字クイズは…
「愈」です!
「癒す(いやす)」に似ていますが、ちょっと違いますね!
早速ヒントを見て考えてみましょう。
「愈」の読み方のヒントは?
1.「愈」をひらがなにすると4文字です。
2.「愈」の類義語には、「ますます」「だんだんと」などがあります。
3.「愈プロジェクトが始動しますね!」
4.『私は愈狼狽して、又真紅になって、』双葉亭四迷「平凡」より引用
正解は…
正解は「いよいよ」でした!
「愈(いよいよ)」とは、よりいっそう程度が高まる、時期が迫る、革新の度合いが強まる様子を表すのに使われる言葉です。「勝る(まさる)」「秀でる(ひいでる)」という意味もあります。
「愈々」と書いても正解です。一般的には「いよいよ」とひらがなで書くことが多いでしょう。
「愈」の音読みは「ユ」、訓読みは「いよいよ」「愈える(いえる)」「愈やす(いやす)」、画数は13画です。
「愈」いろいろな使い方
「愈」を強めた「愈以て(いよいよもって)」という表現があります。
『愈以て山の神格化されたものであることが』木暮理太郎「山の今昔」より引用
また、「愈の時は加勢を頼むよ!」のように、ある事態に至るときを想定して使うケースもありますね。
2問目はこの漢字!「稚い」
「稚い」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「わかい」や「おさない」とも読みますが、今回はさらに他の読み方にもチャレンジです!
さあ、なんと読むでしょう?
「稚い」読み方のヒントは?
ヒントは全体で5文字、「○○○○い」となります。
古風な言い回しのため普段あまり聞かない言葉なので、なかなか難しいかもしれませんね。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「稚い」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「い」です。
稚という漢字は稚魚や幼稚などにも使われることからもわかるように、
若いとか幼いという意味の言葉です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「稚い」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いとけない」
です!
いとけないは、年齢が若い、幼い、あどけないといった意味の言葉です。
似たような意味の言葉で「幼気ない(いたいけない)」がありますが、
これは「いたいけな」と「いとけない」が混同して発生した言葉と言われています。
いとけない、あどけない、いたいけない…と、似たような意味で似たような言葉が
たくさんありますが、どれもニュアンスが微妙に異なるので、混同しないように
使用する必要がありますね。この微妙な違いにそれぞれ別の言葉があるところ、
日本語の奥深さと言えるでしょう。
最後はこの漢字!「差金」
「差金」は、証言用語で「さきん」と読み、「差し引いた残りの金額・差額」という意味で使われます。
一般的には、「差額」の方が馴染みのある言葉ではないでしょうか。
そしてこの「差金」、別の読み方である道具の名前を表すんです!
今回は、その道具の名前が問題です。
何と読むか、さっそく考えていきましょう。
「差金」の読み方のヒントは・・・?
それでは、「差金」がどんな道具かをヒントにします!
「差金」は大工の必需品と言われ、直角を見つけたり直角の長さを測ったりできる金属の定規です。
形はL字型です。
見たことがある人もいるかもしれませんね。
「差金」の読み方は、ひらがなで「〇〇がね」の4文字です。
もう、分かりましたか?
「差金」の読み方の答えは・・・
正解は、「さしがね」でした!
差金はL字型の定規で大工の必需品ですが、別の道具も「差金(さしがね)」と呼ぶものがあるんですよ。
歌舞伎で鳥や蝶などの小道具を操るために用いる黒い棒も「差金(さしがね)」と言います。
さらに、操り人形で腕や手首、指などを操るための細い棒も「差金(さしがね)」です。
観客からは見えないように小道具を操ることから、陰で人に指図して操ることを「差金(さしがね)」と言うようになりました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!