今日の難読漢字は
「如何様」
「委細巨細」
「月次」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「如何様」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
ある行動や人を指す名詞で、特定の分野でよく使われます。
最初の一文字目は「い」です。
様という感じが入っているので丁寧な言葉を想像するかもしれませんが、実際はあまり良い意味の言葉ではありません。
人や物に使う場合は、だますとか偽物といった意味となるためです。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「如何様」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いかさま」
です!
「如何様(いかさま)」とは、不正行為や詐欺行為、まがい物や偽物を指す言葉です。
カタカナ表記の「イカサマ」のほうを目にすることが多いでしょうか。
イカサマの語源には諸説あるようですが、「いかようにも見える」から「いかよう」→「如何様」となった説が最も有力と思われます。
魚介類のイカは餌なしで色んな方法で釣れることに由来した、という説もあるそうですが、これはちょっと面白いですね。
イカサマという言葉が最も使われるのは、やはりギャンブル関係でしょうか。
特に麻雀では色んな不正行為=イカサマ技があり、古くは阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記」、それを参考・再構築した漫画「哲也 – 雀聖と呼ばれた男」では様々なイカサマを駆使した玄人(バイニン)たちの闘牌シーンに胸を熱くした人も少なくないでしょう。
現実にはただの不正行為なので、くれぐれも悪用しないようにしてくださいね。
2つ目は「委細巨細」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
ある状態を表す名詞で、日常会話でも度々使われる言葉です。
最初の一文字目は「い」です。
あまり良い意味の言葉ではなく、大体のひとは関わりたくないものだと言えるでしょう。
職場や親戚づきあいといったところで発生しがちです。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「委細巨細」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いざこざ」
です!
委細巨細(いざこざ)とは、人と人とが些細なことで揉めるという意味意味の言葉です。
もめごとやごたごたなどとも言いますね。
ひらがなで「いざこざ」と表記されることが多いかなと思います。
いざこざの語源を調べてみたところ、「いさくさ」という言葉が語源という説があるようですが、いざこざのほうが古くから使われているらしく、どうもはっきりしていないようです。
言葉として分解してみると、「委細」は細かく詳しいという意味で、「詳細」とだいぶ近い言葉のようです。
「巨細」は「こさい」と読み、大きいことと小さいことという意味の他に、細かく詳しいこと、という意味もあるようです。
これは「委細」と同じ意味であることから、「委細巨細」は同じような意味の言葉を重ねた言葉と言えます。
当て字的であることも否定できませんが、しょうもない小さなこと(で起きた揉め事)、なのかなと想像できますね。
最後の難読漢字は「月次」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
ある名詞で、特別珍しい言葉ではないですね。
最初の一文字目は「つ」です。
言葉としては決して褒め言葉ではなく、自分や身内に使う場合には謙遜や自嘲的な意味となります。
平凡でありふれていてつまらないといったような意味です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「月次」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つきなみ」
です!
「月次(つきなみ)」は、平凡で新鮮味がない、目新しさもなく陳腐なことを表す言葉です。
「月並」と表記することが多いかと思います。
会社などに勤めていると、定期的に毎月行う会議を月次会議とか月次報告会みたいに言うことがありますね。
この場合は(げつじ)と読みます。
つきなみの語源は、「月並俳句」からきているそうです。
正岡子規による俳句革新運動にて、伝統的な俳句を月並派とか月並調と揶揄したことからきているのだとか。
毎月行われる俳句の会で、毎月毎月代わり映えのない俳句を作り続けていることを指しているのでしょう。
才能のあるものや若者にとっては、創造性や独自性のみえない刺激や驚きがないものはとても退屈なものだったことが伺えます。
年をとってくると、平凡でつまらないものにも面白さがあることに気付けたりしてきたりしますね。