漢字読み講座

「杓文字」「殊更」「苛苛」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「杓文字」「殊更」「苛苛」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「杓文字」

今回の難読漢字は「杓文字」です。

 

そのまま読めば「しゃくもじ」ですが、そんな文字はもちろんありません。

 

ヒエログリフとか楔形文字とか、世界史を習うと「〇〇文字」は必ず出てきますが、「杓文字」はどこかの文明の文字というものではありません。

 

じゃあ、文明や世界史、考古学とは関係のない「杓文字」って、いったいどこの文字??

 

「杓文字」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント② これは「箆」と似ているキッチン道具です!

ヒント③ これがないと「ご飯」がよそれません。

 

「杓文字」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「しゃもじ」です!

 

「しゃもじ」とは、炊き立ての真っ白い美味しいご飯をよそるときに使う「箆(へら)」のような形をしたキッチン道具です。

 

炊き立てのご飯をお茶碗によそるためには必ず使うもので、炊飯ジャーを購入するとプラスチック製の「杓文字」がついてきますが、そこはぜひ、木の「杓文字」を別途買ってほしいものです。

・・・土鍋で昆布で炊いた白米を、おひつに移して木製の「杓文字」でよそったご飯が食べたくなってきましたwww

2問目はこの漢字!「殊更」

「殊更」

 

見たことがあるけれど、

読めないし意味もわからない!

という方が実は多いこの漢字。

 

あなたは読めるでしょうか?

 

「殊更」読み方のヒント!

 

「殊更」は、日常でもよく使われる言葉です。

一般的にはひらがなで書かれることが多い言葉でもあります。

 

読み方を迷わせる要素が「殊」。

「特殊」で使われているので「しゅさら」と読み間違える方が多いです!

 

ここでの「殊」は、訓読みですよ〜

 

さて、あなたは読めますか?

 

「殊更」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「ことさら」

です!

 

「殊更」は

「わざとすること」や「とりわけ」「格別」という意味の言葉です。

 

「新入社員に向かって殊更にビジネス用語を使う上司」

という例文だと「わざと」という意味で使用しています。

 

「今年の夏は殊更暑い」

という例文だと「とりわけ」という意味で使用しています。

 

これは名詞として使っているか、副詞として使っているかによって変わるのですが、

話の文脈で意味を判断する方が簡単だと思います。

 

読めたけど意味が二通りあるなんて知らなかった!

という方もいるのではないでしょうか。

 

知ってしまえば読み方も意味も簡単な「殊更」。

これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!

 

 

最後はこの漢字!「苛苛」

「苛苛」の読み方をご存じでしょうか?

「苛酷(かこく)」や「苛烈(かれつ)」の「か」が二つで「かか」と読んでしまっては恥ずかしいですね。

意外と普段からよく耳にする言葉ですよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「苛苛」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 物事が思うように進まず、気持ちが高ぶっている様子
  3. 明日は試験なのに外が騒がしくて勉強に集中できず、苛苛する

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「苛苛」の読み方!正解は!?

正解は「イライラ」です!

同じ漢字をふたつ重ねるので「苛々」と書く場合もありますね。

意味としては大きく分けて二つ挙げられます。

一つは、ヒントに示したように「物事が思うようにいかない時の高ぶった気持ち」です。

そしてもう一つの意味は、「トゲが刺さったり、太陽光などがジリジリと照り付ける様」も「イライラ」と表現します。

「イライラ」の語源は草木の刺(トゲ)の意味を持つ「イラ」を重ねたもの。

なので、とげが刺さって不快な様子を「イライラ」と表現していたのが転じて、思い通りにいかずに気持ちが高ぶる様子を「イライラ」と表現するようになったのです。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!