今日の難解漢字は
「甃」
「駕輿丁」
「鰾」
「嗜む」
「框」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「甃」です!
「甃」は、漢字検定1級レベルの難読漢字です。
普段見かけることもほぼ無いのではないでしょうか?
なぜなら「甃」は常用漢字ではなく、もっと簡単な別の漢字2文字で普段は表しているんです。
でも、「甃」が読めるようになったら漢字マスターに近づけますよ!
何と読むのか、さっそく見ていきましょう。
「甃」の読み方のヒントは・・・?
「甃」の漢字をよく見ると、上は「秋」で下は「瓦」ですね。
この「瓦」が大ヒントです!
スペインやパリなど、ヨーロッパの古い町並みを思い浮かべてください。
敷石が敷き詰められた「い〇だ〇み」が風情たっぷりですよね。
日本の神社でも、境内の「い〇だ〇み」を歩くと神聖な気持ちになります。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「甃」の読み方の答えは・・・
正解は、「いしだたみ」でした!
現在は「石畳」と書く方が一般的ですよね。
ところで、「甃」と「砂利道」の違いはご存知ですか?
「甃」は平らな敷石を敷きつめた道や庭のこと。
「甃」がきれいに整備された石を敷き詰めた道である一方、「砂利道」はただ砂利が一面に敷かれた道のことです。
ジャリジャリと歩きにくいのが砂利道です。
また、石を敷き詰めた道や庭という意味の「甃(いしだたみ)」ですが、敷きつめられた石そのものを指す場合は「甃(しきがわら)」とも読むんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「駕輿丁」です!
今回の難読漢字クイズは「駕輿丁」です。
初めて見る人が多いのでは?
がこうちょう、ではありません。
「駕輿丁」の読み方のヒントは?
1.「駕輿丁」をひらがなにすると「〇△〇ょ△」です。
2.奈良時代から存在します!
3.『駕輿丁の者も、雪の歩行にたえられぬからだった。』吉川英治「私本太平記」より引用
正解は…
正解は「かよちょう」でした!
「駕輿丁」とは、高貴な人を乗せた駕輿を担ぐ朝廷の職員のことです。
輿丁(よてい・よちょう)、輿舁(こしかき)とも呼ばれました。
彼らが担ぐ「駕輿(かよ)」とは、時代劇でよく目にするカゴの上等なものです。「輿(こし)」ともいいますよ。
「駕輿」は平安時代まで天皇をはじめ皇族が乗る物とされていました。ちなみに公家は主に牛車に乗ったそうです。
「駕輿丁」から「駕輿丁座」へ
「駕輿丁」は、やがて商工業組合「駕輿丁座」を開きました。
「駕輿丁座」とは、米、酒、味噌、材木、薬、馬など多くの商品を扱う商工業組合です。
皇族の乗り物を担ぐ「駕輿丁」には元々課役免除があったこと、加えて関銭などの免除や専売権を手にしたことで、「駕輿丁座」は大きく発展しましたが、江戸時代に楽市・楽座制が発令されたせいで衰退したそうです。
3つ目の漢字は「鰾」です!
魚+里=鯉(こい)。
魚+圭=鮭(さけ)。
魚+弱=鰯(いわし)・・・。
「魚へん」の漢字はたくさんありますよね。
何と読むのかクイズとしてもよく出題されています。
それでは「鰾」は何と読むのでしょうか?
ただし、いろいろな魚の名前を思い出しても無駄なんです・・・
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「鰾」の読み方のヒントは・・・?
「鰾」は、魚の名前ではありません。
ただし、そこはやっぱり「魚へん」だけあって魚に関係する漢字です。
魚の「臓器」を表す漢字なんですよ!
「鰭(ひれ)」や「鰓(えら)」など魚の体の部位ではなくて、体の中の「臓器」・・・
魚が水中で自由に遊泳できるために重要な臓器なんです。
読み方はひらがなで「う〇〇〇ろ」の5文字ですよ!
考えてみてください。
「鰾」の読み方の答えは・・・
正解は、「うきぶくろ」でした!
「浮き袋」って書くんじゃないの?と思われた方もいるでしょう。
海水浴で使う浮き輪や船に装備する救命具などを「浮き袋」と言いますが、魚の臓器に限って「鰾」という漢字が使われます。
気体をためる袋状の「鰾(うきぶくろ)」ですが、実はついていない魚もいるんです!
サメやエイなどの軟骨魚類には鰾(うきぶくろ)がなく、肥大した肝臓に脂を蓄えることで鰾(うきぶくろ)の代わりにしているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「嗜む」です!
「嗜む」と書いて、なんと読むか分かりますか?
嗜好の「嗜」なので、なんとなく好きな物というイメージで合っています!
「好きなことを極めるために頑張っていますよ! 」
ということをスマートに伝える便利でカッコいい言葉ですので、ぜひ普段使いできるようになってください。
さて、「嗜む」と書いて、なんと読むでしょうか?
「嗜む」読み方のヒントは?
「嗜む」とは、何かを好んで愛好しているという事です。
自ら好んで励んでいる訳ですから、自分で好きな物を好きと言えるようなことがあれば「嗜んでいる」と言えるでしょう。
茶道や華道など芸事を好んでいる人は、趣味を聞かれた時に「嗜む程度ですが茶道を」なんて粋な返答ができます。
もちろん、お酒でもなんでもいいですよ!
他にも、謹んだり気を付けたり、見苦しくないように整えることも「嗜む」といいます。
「身嗜み」っていいますよね。
なんとなくわかりましたか?
「嗜む」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇む」です。
さて、もうわかりましたか?
「嗜む」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たしなむ」
です!
普段から嗜んでいる事はありますか?
無いという人はぜひ、いろんなことにチャレンジしてみてください。
5つ目の漢字は「框」です!
「框」の読み方をご存じでしょうか?
「わく」と読むこともできますが、今回は「わく」以外の読み方を正解とします。
普段の生活で使うことが少ない言葉ですが、家の中でしょっちゅう目にしているものの呼び名ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「框」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 玄関などの段差がある部分に「框」が存在します
- 「あわてて、框に足の指をぶつけた」そんな経験はありませんか?
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「框」の読み方!正解は!?
正解は「かまち」です。
「框(かまち)」とは玄関などの段差がある部分に、横向きに取り付けられる化粧材のこと。
また、窓や障子の枠に取り付けられる枠を「かまち」と呼ぶ場合もあります。
框が使われるのは主に玄関の段差の部分です。
框は取り付けられる部分によって呼び方が変わり、玄関の框なら「上がり框(あがりかまち)」、床の間の段差なら「床框(とこがまち)」、縁側の端に取り付ける場合は「縁框(えんがまち)」と呼ばれます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!