本日の難読漢字クイズは…
「海柘榴」「布良星」「幡の星」!
あなたはいくつ読めますか?
「海柘榴」です。
目次
1個目の漢字はこれ!「海柘榴」
「海とザクロ?」と読めた人はすごい!
でも惜しい!
早速ヒントを見てみましょう。
「海柘榴」の読み方のヒントは?
1.「海柘榴」をひらがなにすると3文字になります。
2.「海石榴」の花言葉は「理想の愛」「申し分のない愛らしさ」!
3.俳句で「海石榴」は春の季語です。
正解は…
正解は「つばき」でした!
上品で存在感のある日本原産の花です。
一般的には「椿」と書くことが多いでしょう。
中国では昔、日本原産の椿を「海柘榴」と呼んでいました。
「海」の向こうから渡ってきた「柘榴(ザクロ)」に似た花、という意味です。
それを知った日本人は、自国の椿を「海石榴」とも呼ぶようになったのだそう。
…何ともややこしい逆輸入の歴史ですね。
多くの西洋諸国では、綴りの違いは多少ありますが「カメリア」で通じます。
ココ・シャネルが生涯を通して愛した花としても知られています。
特徴は花の散り方
「海柘榴」の花は1枚ずつではなく、付け根から潔くポトリと落ちます。
「海柘榴」の真ん中の漢字は「拓」ではありません、木へんの「柘」なので間違えないでくださいね。
「柘」の音読みは「シャ」、訓読みは「つげ」「やまぐわ」、漢検準1級9画の漢字です。
2個目の漢字はこれ!「布良星」
「布良星」を何と読みますか?
簡単な漢字の組み合わせですが…
「ゆらせい」ではありませんよ。
「布良星」の読み方のヒントは?
1.「布良星」をひらがなにすると4文字になります。
2.「布良星」は太陽を除くと太陽系を除くと2番目に明るい恒星です。
3.「布良星」を見ると寿命が延びる?!
正解は…
正解は「めらぼし」でした!
「布良星」は、カノープスという恒星の別名です。
星座ではりゅうこつ座の一等星にあたります。
太陽系の惑星を除くとシリウスの次に明るい星ですが、日本からは地平線ギリギリなので見つけるのは難しいかもしれません。
また、中国では「布良星」を南極老人星と呼んでいて、見ると寿命が延びるといわれています。南極老人星は七福神の福禄寿と寿老人のモデルです。
「布良星」の「布良」は、かつてマグロ漁が盛んだった房総半島最南端の小さな漁村のこと。
「布良星」の由来は、嵐の海で亡くなった漁師の魂が仲間の漁師を呼ぶ星、という房総半島・三浦半島・静岡県沿岸の言い伝えによります。
ちなみに、「布良星」は現在りゅうこつ座とされていますが、昔はアルゴ船座という巨大な星座の一部でした。
アルゴ船座が4分割されて、船の竜骨(船底)にあたるのが今の「布良星」です。
3個目の漢字はこれ!「幡の星」
「幡の星」を何と読みますか?
答えを知ったら広大なロマンを感じるはず。
星座が好きな人は知っているかもしれません。
「幡の星」の読み方のヒントは?
1.「幡の星」をひらがなにすると7文字になります。
2.「幡の星」には、銀河鉄道999(アニメ)の終着駅があります。
3.「幡の星」は230万光年のお隣りさんです。
正解は…
正解は「たくはたのほし」でした!
「幡の星」は、アンドロメダ銀河の別名。
以前はアンドロメダ大星雲と呼ばれることが多かったのですが、どちらも間違いではありません。私たち人類が生息する天の川銀河から、230万光年離れたお隣さんに位置します。
どうしてアンドロメダ銀河を「幡の星」と呼び、なぜ「幡」の一文字だけで「たくはた」と読むのでしょう?
諸説ありますが、日本神話に登場する女神「栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)」に由来するという説が有力で、「栲幡星」が「幡星」に変化したようです。
「幡」の音読みは「ハン・バン・ホン・マン」、訓読みは「のぼり」「はた」「幡る(ひるがえる)」、漢検準1級15画の漢字です。
「幡」の「巾」は頭に巻いた布にひもを付けて帯に差し込んでいる象形、「番」は区画された耕地に種を振りまいている象形です。