漢字読み講座

「態と」「匁」「赤卒」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「態と」「匁」「赤卒」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「態と」

「態と」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(たいと)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 「態と」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「○○と」となります!
普段はこの漢字を使ってこの言葉を書くことは少なく、すべてをひらがなで表記することの多い言葉です。

 「態と」読み方のもうひとつのヒントは?

とてもよく使う言葉で、「故意に」「意図的に」という意味の言葉です。
さぁ、何か思い当たる言葉がありませんでしょうか?

 「態と」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「わざと」
です!
わざわざこの漢字を使って「態(わざ)と」と書くことは、もうわざと読みづらく
するためとしか思えませんね(笑)。
言葉としては、名詞「わざ(業)」+ 格助詞「と」が合わさってできたようです。
「態」の字を使うのは、この漢字自体に形・姿・様子といった「目に見えること」という
意味があるからです。「態度」や「態勢」も目に見えるものですね。
そこから、わかってもらおうとわざわざ見せつける雰囲気が出ています。
人がわざと何かやる場合は、他の人に気付かれたいとか理解されたいとか、
どこか今で言う「かまってちゃん」の要素を感じますね(笑)。

 

2問目はこの漢字!「匁」

難読漢字です。

今回の問題は「匁」

(かたな)」「(やいば)」どれも違います…

さて、あなたは何と読みますか?

「匁」の読み方のヒントは?

1.「匁」をひらがなにすると3文字になります。

2.貨幣・タオル・シルク・真珠、「匁」は国内のさまざまな取引に使われてきました。

3.『おい。みんな今日は石を一人で九十匁ずつ運んで来い。』宮沢賢治「カイロ団長」より引用

正解は…

正解は「もんめ」でした!

日本国内だけで通用する「国字」なので音読みはありません。訓読みは「もんめ」と「め」です。

江戸時代は貨幣単位として使われていましたが、明治以降は主に尺貫法の重さの単位として取引に用いられました。

「匁」を用いる取引

「匁」とつながりが深い取引はタオルとシルクと真珠です。

真珠の取引では今も匁が使われています。

1匁は3.75gです。

タオル1ダース(12枚)の重さは、200匁が標準といわれています。

3.75g×200=750g ですから、750g÷12枚=タオル1枚が62.5gですね!もし匁が変わるなら、タオルの厚さが違うということです。

シルクの場合は93×93cmが1匁なので、もし匁が変わるなら、シルクの密度が高いということです。

最後はこの漢字!「赤卒」

「赤卒」・・・「赤」と「卒」、どちらも簡単な漢字なのに組み合わさると難読漢字になってしまうパターンの言葉ですね。

「赤」がつく言葉には色々あります。

赤飯(せきはん)」や「赤鉛筆(あかえんぴつ)」など、色の赤を表すだけではありません。

収入よりも支出が多くお金が足りないことを「赤字(あかじ)」、注意を喚起する意味で「赤信号(あかしんごう)」などと使われることもありますよね。

それでは「赤卒」とは何と読む、どんな意味の言葉なのでしょうか?

「赤卒」の読み方のヒントは・・・?

それでは、ヒントです!

「赤卒」は、赤い生物の名前なんです。

赤い生物、あなたは何を思い浮かべますか?

思いつかない人は、「卒」という漢字をよくよく眺めてみてください。

その生物の形に見えてくるかもしれませんよ・・・!

「赤卒」の読み方の答えは・・・

正解は、「あかとんぼ」でした!

「卒」という漢字、よく見ているうちにとんぼが羽を広げた形に見えませんか・・・?

ちなみに「せきそつ」と読んでもアカトンボの意味を表します。

俳句で使う時の「赤卒(あかとんぼ)」の季語は・・・もちろん秋ですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!