今回は「屡々」「型録」「書肆」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「屡々」
「屡々」の読み方をご存じでしょうか?
「ろうろう」と読むのはもちろん間違いです。
読み方を聞けば誰でも知っている言葉なのですが、知らないと想像も付かないかも…
さて、あなたには読むことができますか?
「屡々」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
- 頻度を表す言葉ですよ。
- 私は屡々その店に通います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「屡々」の読み方!正解は!?
正解は「しばしば」です!
何度も同じことが繰り返し起こる様子を、表す言葉ですね。
「彼は屡々この料理を作っています」「先生は屡々私たちを叱りました」
のように使うことができます。
同義語としては、度々(たびたび)、しょっちゅう、頻繁、しげしげなど、同程度の頻度を表す言葉はとても多いといえるでしょう。
それぞれ頻度のイメージは異なるので、文脈などから考えてふさわしい言葉をチョイスするようにしましょう。
とはいえ、このチョイスはなかなか難しいですね。
2問目はこの漢字!「型録」
「型録」と書いて、なんと読むか分かりますか?
ちょっとこの問題は簡単だったかもしれません……!
ピンと来ないと言う人は、ひらながではなくカタカナを想像しましょう。
さて、「型録」と書いてなんと読むでしょうか?
「型録」読み方のヒントは?
漢字で書いてあることは滅多になく、ほとんどがカタカナで書かれています。
昔はほとんど漢字で書かれていたものの、いつの間にかカタカナが定着してしまいましたね。
難しく考える必要はなく、そのまま「型」と「録」を読めば正解です。
「型」は(かた)、「録」は付録の「録」ですね!
英語で書くと「catalog/catalogue」です。
カタカナにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「型録」読み方、正解は・・・
正解は・・・
「カタログ」
です!
「型録」は商品や展示物などの品目を整理して書き並べたもので、目録や説明書、案内書などが当てはまります。
子供のころ、家の間取りのチラシや型録を見るのが好きだったことがありませんか?
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「書肆」
「書肆」を何と読みますか?
しょ…までは読めますね!では続きは?
3つのヒントで考えてみましょう。
「書肆」の読み方のヒントは?
1.「書肆」をひらがなにすると「〇ょ〇」になります。
2.ネットもいいですが、やっぱり「書肆」に行くのも楽しい!
3.『弟の書肆では急いでいる。初版通りで済ませば済むものを、』北原白秋「フレップ・トリップ」より引用
正解は…
正解は「しょし」でした!
昔の言葉で「書店」のことです。
「書肆」には、書籍や雑誌などの小売店だけでなく、出版社や卸売業者も含まれます。
江戸時代の書店は「書買(しょか)」「書林(しょりん)」「書物問屋(しょもつどんや)」「地本問屋(じほんどんや)」とも呼ばれました。
「肆」の音読みは「シ」、訓読みは「ほしいまま」「肆ねる(つらねる)」「みせ」、漢字検定のレベルは1級、13画の会意文字です。
「肆」1文字は並べる、店、ほしいままに、という意味があります。
例えば酒屋は「酒肆」、商店は「肆店」です。
「肆」を使う熟語
驕肆(きょうし):おごり高ぶり、ほしいままに振る舞う
肆意(しい):わがままに振る舞う
屠羊之肆(とようのし):身の程にふさわしい仕事
放肆遊惰(ほうしゆうだ):遊びに夢中になる様子