漢字読み講座

「跋扈」「薯蕷芋」「夫々」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「跋扈」「薯蕷芋」「夫々」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「跋扈」

難読漢字クイズです。

今回の問題は「跋扈」!

四文字熟語で見たことがあるような…

「跋扈」の読み方のヒントは?

1.「跋扈」の類義語には「横行する」「のさばる」「はびこる」などがあります。

2.この森は夜になると魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈するのです。

3.『フランスの人民は貴族の跋扈に疑いを起こして騒乱の端を開き、』福沢諭吉「学問のすすめ」より引用

正解は…

正解は…「跋扈」でした!

「跋扈」の意味は、悪人や世間から疎まれる人たちが、わがもの顔でのさばる様子、思うまま身勝手に振る舞うことです。

「跋(バツ)」には「踏みにじる」「踏み越える」などの意味があります。

「扈(コ)」には「のさばる」などの意味がありますが、「跋扈」という熟語の場合、魚を獲るための仕掛け道具を指します。

つまり「跋扈」とは、大きな魚が仕掛けを飛び越えて跳ねる魚の様子を表した言葉です。

「跋扈」を使う熟語

「跋扈」を使う熟語はとても多いです!

「跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)」「専横跋扈(せんおうばっこ)」「梁冀跋扈(りょうきばっこ)」「飛揚跋扈(ひようばっこ)」「陸梁跋扈(りくりょうばっこ)」

どれもほぼ同じ意味で、悪人がのさばり、好き放題に振る舞うことです。

2問目はこの漢字!「薯蕷芋」

「薯蕷芋」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(じよいも)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

「薯蕷芋」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。
名前に芋とある通り芋を指しますが、ある特徴のある芋の総称です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

「薯蕷芋」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「と」です。
すりおろした状態をこのように呼びます。おそばやごはんにかけて食べたり、
焼いてお好み焼きのようにして食べたり、とてもおいしいのに栄養満点な食べ物です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「薯蕷芋」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「とろろいも」
です!
とろろいもは特定の芋の品種を指すのではなく、
粘り気のある芋をすりおろしてとろろにしたものの総称です。
山芋のほかにも、まっすぐで棒状の長芋、山に自生している自然薯、
人間のこぶしのような形をしたつくね芋、いちょうや人間の手のひらのような
形をした大和芋など、実に様々な芋から作られます。
とろろは栄養満点なだけではなく、はアミラーゼやジアスターゼといった胃の消化を
助ける酵素も豊富に含まれており、特に暑い時期などにぴったりな食材です。
ぜひ積極的に摂っていきたいですね!

最後はこの漢字!「夫々」

「夫々

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字自体はとても簡単なのに、なんだか見慣れないな?と思う方がいるかも。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「夫々」読み方のヒント!

 

「夫々」の読み方は、実はとても簡単。

ただし漢字に釣られて「ふうふ」なんて読んではいけません!

 

実際の読み方は、普段の会話でもよく使う言葉です。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「夫々」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「それぞれ

です!

 

「夫々」は、

「2つ以上のひとやものの一つひとつ」という意味の言葉です!

 

「それぞれ好きな映画を選ぼう」

「人それぞれ良いところがある」

などで使われる、とても一般的な言葉です!

 

ひらがなで書く場合が多いですが、

漢字で書く場合でも「其々」の方が見慣れているのではないでしょうか?

 

ちなみに「それぞれ」と読まれがちな漢字に「各々」があります。

こちらの読み方は「おのおの」です!

 

似ている言葉ですが、「各々」の方が「個別に」という意味合いが強いです。

微妙な違いを知って使いこなせると良いですね!

 

日常的に使っている言葉でも、わからなかった……という方が多いのではないでしょうか。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!