漢字読み講座

「妖艶」「手薬煉」「食み出る」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「妖艶」「手薬煉」「食み出る」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「妖艶」

「妖艶

これ、何と読むかわかりますか?

 

ドラマやアニメ、小説などでも頻繁に見聞きするこの漢字。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「妖艶」読み方のヒント!

 

「妖艶」は、見るからに女性的な漢字ですよね。

 

「妖」は「妖怪」などにも使われる「あやしい」という漢字。

「艶」は訓読みでは「艶やか(あでやか)」と読み、

色気やツヤっぽさのあることを表す漢字です。

 

さて、読めたでしょうか?

 

「妖艶」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ようえん

です!

 

「妖艶」は、

「あやしいくらいなまめかしく、美しいこと」を表す言葉です。

 

「妖艶な笑顔に惹きつけられる」

などと、その美しさや色気が素晴らしい様子を表します。

 

ただし、女性への褒め言葉としてはちょっと注意が必要。

 

「妖艶」には「男性を惑わせるような女性」というイメージがあり、

場合によってはセクハラ的な発言に捕らえられてしまいます。

 

小説などでも、妖艶で優しい女性と見せかけて

実は男性を誘惑してお金を巻き上げる女性や、

なかには正体が妖怪だった、というものもあるんです。

 

妖艶を使うとするなら

「妖艶なダンス」や「妖艶な衣装」など、

行動や物に使うのが良いですよ。

 

 

読み方と合わせて、使い方も知っておけば安心!

しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!

 

2問目はこの漢字!「手薬煉」

「手薬煉

これなんて読むかわかりますか?

 

難しい漢字ではないですが、なんとなく見慣れないこの言葉。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「手薬煉」読み方のヒント!

 

「手薬煉」とみると「てやくれん」と読みたくなってしまいますよね。

 

実はこの漢字は、ある慣用句として使われています。

それは「手薬煉を引く」!

これでわかった人もいるのでは?

 

さて、読めたでしょうか?

 

「手薬煉」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「てぐすね

です!

 

「手薬煉」とは、

「手に薬練を塗ること」という意味です!

 

…といっても良くわかりませんよね笑

 

「薬煉」とは、松脂を油で煮て練り混ぜたもの。

とても粘着力が強く、滑り止めとして使われていたそうです。

弓の弦に塗ることで、補強材としても使われていたのだとか。

 

つまり「手薬煉を引く」とは、

「薬煉を塗って、戦いに備えておく」という意味。

 

転じて、準備を十分に整えて敵を待ち構えるという意味に使われています。

単に「準備をして待っている」という時にも使われていて、

現在はこちらの意味で、よく使われていますね。

 

なんとなく使っている言葉でも、

読み方や由来を知ると、よりしっかりと使いこなせます。

教養の一つとしてスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「食み出る」

「食み出る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(しょくみでる)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「食み出る」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇み〇る」となります。

ある動詞で、一般的にもよく使われる言葉です。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「食み出る」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「は」です。

よく使う言葉なのに、漢字でこう書くことを知らないひとは少なくないと思われます。

あまり食べることとは関係ないのも意外ですね。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「食み出る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「はみでる」

です!

「食み出る(はみでる)」とは、一定の範囲や枠から外にあふれ出てしまう状況を指す言葉です。

一般的には漢字ではなく「はみ出る」くらいに書くことが多いかと思います。

布団から足がはみ出る、自動車が車線からはみ出る、予算からはみ出るなどなど、「食べる」ことからは全然関係ないことでも使いますね。

はみ出しものというように、世間と相容れない風変わりな人のことを揶揄するような言い方もありますが、

社会の枠に囚われず、少しくらいはみ出したっていいさと、Mr.Childrenも歌っていますね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!