今回は「億る」「潸然」「焚刑」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「億る」
「億る」の読み方をご存じでしょうか?
「億」は数字の単位で「おく」と読めますが、もちろん「おくる」ではありません。
日常的に耳にする言葉ですが、なかなか読みにくいですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「億る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字
- あれこれと推測すること
- 「彼の気持ちを億ると、私も辛くなってくる」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「億る」の読み方!正解は!?
正解は「おしはかる」です!
意味は、すでにわかっている事柄をもとにして、何かを推測すること。
たとえば「顔色から気持ちをおしはかる」「常識で考えたら、結果をおしはかることが出来ただろう」などの使い方ができます。
通常は「推し量る(おしはかる)」と表記することがほとんどなので「億る」と読むのはかなりの難読だといえるでしょう。
類語としては「察する」「忖度(そんたく)」「慮る(おもんばかる)」などがあります。
2問目はこの漢字!「潸然」
本日も難読漢字クイズにチャレンジ!
「潸然」を何と読みますか?
なんだかかっこいい漢字ですね。
ではヒントを見てみましょう!
「潸然」の読み方のヒントは?
1.「潸然」の類語には、「はらはら」「さめざめ」などがあります。
2.「潸然」は人間の心、感情の動きと強いつながりがある言葉です。
3『潸然として一掬の涙を紫の袴の上に落した。』夏目漱石「吾輩は猫である」より引用.
正解は…
「さんぜん」でした!
涙を流して泣く様子をあらわす言葉です。
雨の降る様子を指す場合もあります。
「潸」の音読みは「サン」「セン」です。
訓読みはありません!
でも、昔の文学作品では「さめざめ」「はらはら」と読ませるケースが多いですよ。
例:『雪女は溶けるように潸然(さめざめ)と泣く。』泉鏡花「陽炎座」より引用
例:『阿駒は潸然(はらはら)と涙を落し』巌谷小波「こがね丸」より引用
ちなみに同じ読み方の「燦(サン)」はまったく別の意味。
例えば、美空ひばりの名曲「愛燦燦」は、愛が光のようにきらきらと降り注ぐことを意味しますが、タイトルを「愛潸潸」に変えた場合、涙のようにさめざめと、雨のようにはらはらと降り注ぐ意味になります。
漢字ひとつで曲のニュアンスが変わってしまいますね!
最後はこの漢字!「焚刑」
「焚刑」と書いて、なんと読むか分かりますか?
火刑、火罪、火焙りともいい、イメージ通り火あぶりの刑で合っています!
苦しんで死んでいくのを、多くの人に見られるなんてこれ以上の惨い処刑が見当たりません。
さて、そんな「焚刑」はなんと読むでしょうか?
「焚刑」読み方のヒントは?
「焚刑」とは、柱や杭にくくりつけて、焼き殺す刑です。
生きたまま焼かれるなんて、想像しただけで恐怖ですよね。
江戸時代では「焚刑」の後、そのまま三日三晩さらし者にしていたのだそうです。
見せしめの意味合いが強いので、公開処刑にすることで犯罪を犯す人を減らすというアピールにもなっています。
確かに、もし「焚刑」を見てしまったら、悪いことはしないでおこうと思いますよね・・・。
「焚刑」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「焚刑」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ふんけい」
です!
火刑(かけい)、火罪(かざい)、火焙り(ひあぶり)と色々言われますが、意味は同じです。
それだけ恐怖の刑罰だったことを表せていますね。
気を付けましょう。