今回は「天牛」「倶に」「錺」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「天牛」
「天牛」
これ、何と読むかわかりますか?
とても簡単な漢字なのに、読み方はとっても意外なんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「天牛」読み方のヒント!
「天牛」は、とある生き物の名前なんです!
とはいっても、牛ではありません。
ヒントは「カ〇〇〇〇シ」!
6文字の生き物を考えてみましょう…
さて、読めたでしょうか?
「天牛」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かみきりむし」
です!
「天牛」は、
「触角の長い甲虫の一種」のことです。
草むらなどにいる虫で、比較的大きいので見たことがある方も多いはず。
全世界のいたるところに分布しており、
世界で名前がついているものだけでも2万種、
日本では800種が生息しているのだそう!
ゴマダラカミキリやルリボシカミキリなど、
色も模様もさまざまで、多くの種類が長い触角を持っています。
実は「天牛」の漢字は、この触角が由来なんです!
「天牛」の字自体は、中国語が起源。
カミキリムシの長い触角が、まるで牛の角のようなので、この漢字になったそう!
私はてっきり、牛のような柄があるからかと思いました…笑
実は意外な漢字が当てられていた「カミキリムシ」。
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「倶に」
「倶に」と書いて、読むか分かりますか?
よく似ている「具に」は、(つぶさに)と読みますが、「倶に」は人偏が付いています。
「人」という漢字が増えるだけで、素敵な言葉になるのですよ!
普段あまりこの漢字を使う事はありませんが、かしこまった文面の時には「倶に」が使われることが多いです。
さて、「倶に」と書いてなんと読むでしょうか?
「倶に」読み方のヒントは?
「倶に」は、他の物と同じ状態、同じ行為をする事を言います。
一緒に、同じように、連れ立つという意味なので、読み方自体はよく口に出していると思います。
漢字で書く時も、簡単な方の漢字を使うので忘れがちな漢字ですが、ちゃんとした文面なら断然「倶に」になります。
使い方は
「私も母も倶に健康です」「父と倶に参ります」
などと目上の人に向けて使う言葉です。
「倶に」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇に」です!
さて、もうわかりましたか?
「倶に」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ともに」
です!
「倶に天を戴かず」という言葉がありますが、こちらは相手の事をものすごく憎んでいて、相手とは同じ天の下で生きていけない、相手を殺すか自分が殺されるかという意味です。
色々な「倶に」がありますよね!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「錺」
本日の難読漢字クイズは「錺」です。
金へんの漢字はたくさんありますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「錺」の読み方のヒントは?
1.「錺」をひらがなにすると3文字になります。
2.「錺」をスペイン語にすると「caballo」、フランス語にすると「cheval」になります。
3.『塗師、錺職人、磨師、石工なども二十五人一組の定めであった。』林不忘「丹下左膳」より引用
正解は…
正解は「かざり」でした!
金属で作られた飾りもの全般を意味します。
一般的には「飾り」と書きますね。
「錺」という漢字は漢検1級、15画の漢字です。
「錺」の成り立ちは、「金で芳しい(かんばしい)までに飾ること」。この場合の「芳しい」は、立派であることをあらわします。
「錺」は、主に神社仏閣、お神輿や仏壇の装飾や金具、簪(かんざし)に用いられる漢字。
時代劇のお姫様が着けているキラキラした簪は「錺簪(かざりかんざし)」と呼びます!
「錺」は、国字(和字とも)と呼ばれる日本で生まれた漢字なので、読みは訓読みの「かざり」だけ、音読みはありません。
普段は目にする機会が少ない漢字ですが、京都府には「西錺屋町」「東錺屋町」があり、日本国内には「錺」という苗字の人が約50人いるそうです!