漢字読み講座

【今日の難読漢字】「赫灼」「禾穂」「肯ずる」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「赫灼」

「禾穂」

「肯ずる」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「赫灼」!

「赫灼」の読み方をご存じですか?

「灼」は「灼熱」という言葉を見かけることがありますが「赫」はあまり見かけませんね。

いったい何と読むのでしょうか?

「赫灼」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○しゃく」の5文字
  2. 読みです
  3. とあるアニメでも使われた言葉です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「赫灼」の読み方、正解は・・・


正解は

「かくしゃく」

です!

「赫」は「赤」という漢字が二つ並んでいるので「あかい」という意味がありますが「あかるい」「かがやく」「あつい」という意味もあります。

「灼」は「やく」「あきらか」「光りかがやくさま」という意味があり「赫灼」は「光り輝いて明るいさま」をあらわしています。

太陽の光が強い時に使われることが多いですが、表情や目の輝きをあらわすこともあります。

「赫灼の子」

「赫灼」を見た時「赫灼の子」という言葉を思い出した方がいらっしゃるのではないでしょうか。

「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎が刀鍛冶の鋼鐵塚さんに会った時、そう呼ばれました。髪と目の色が赤みがかっており、火仕事をする家では縁起がいいと言われている、とのことです。ここでは「あかい」という意味が強調されています。

この設定は「鬼滅の刃」オリジナルと思われますが、言われた当時は駆け出しだった炭治郎が実は光り輝く存在であるということを暗に示していたのかもしれませんね。

難しい読み方ですが「赫灼の子」と一緒に「赫灼」の読み方も是非覚えてくださいね。

難読漢字、2問目は「禾穂」!

「禾穂」の読み方をご存じですか?

「穂」は「稲穂」など時々見かける漢字ですが「禾」はあまり見かけませんね。

いったい何と読むのでしょうか?

「禾穂」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「か○○」の3文字
  2. 読みです
  3. 「禾」はのぎへんの元となる漢字です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「禾穂」の読み方、正解は・・・


正解は

「かすい」

です!

「禾」は音読みが「カ」で、訓読みが「のぎ」「いね」です。訓読みでわかる通り、稲などの穀物や穀物の先端にある堅い毛をあらわす言葉です。のぎへんには「稲」「稗」など穀物をあらわす漢字が多いですね。

やはりのぎへんである「穂」は音読みが「スイ」で「穀物の茎の先の、花・実をつけるところ」という意味があります。

つまり「禾穂」は「(稲などの)穀物の穂」という意味になります。

「禾」と「芒」

「禾」は「のぎ、のぎへん」の部首になる漢字ですが、この「のぎ」は「芒」という漢字と同じ意味であると書いてあります。

「芒」の意味を調べると「穀物の先端」という意味があり、確かに「禾」と同じように思いますが「芒」の方が漢字としては見かける機会が多いのではないでしょうか。

例えば「光の先端」という意味の「光芒」はよく使われる言葉です。また星形になる多角形のことを「○芒星(○は頂点の数)」と呼ぶこともあります。「芒」の方が「禾」よりも鋭角な先端という意味があるのかもしれませんね。

普段食べているものの多くは、穀物からできていると考えると、あまり聞くことのない「禾穂」という言葉も少し身近に感じるのではないでしょうか。意味と一緒に読み方も是非覚えておきましょう。

難読漢字、3問目は「肯ずる」!

「肯ずる」の読み方をご存じですか?

「肯」は「肯定」という言葉を使うことがありますが「こうずる」と読むと間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「肯ずる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○んずる」の5文字
  2. 読みです
  3. 「肯んずる」と表記することもあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「肯ずる」の読み方、正解は・・・


正解は

「がえんずる」

です!

「聞き入れる」「肯定する」「承諾する」という意味です。

「肯じる(肯んじる)」という使い方もあります。

昔は意味が逆だった!?

今では読み方のイメージ通り「肯定する」という意味の「肯ずる」ですが、昔はまったく逆の「聞き入れない」「肯定しない」という意味でした。

とはいえ、初めて肯定の意味で使われたのは1300年頃、つまり鎌倉時代末期なので、古文を読む時以外は気にしなくて良いでしょう。現在は否定の意味で使う場合は「肯じない(肯んじない)」という表現になっています。

言葉はその時代に応じて意味が変わっていきます。例えば「とても」という副詞は元々「とても言えない」「とてもできない」など否定形と合わせて使われるものでしたが、明治末期ごろから「とても大きい」など、否定を伴わない形で使われるようになったそうです。

言葉の歴史を感じつつ「肯ずる」の読み方、是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は読み方があまり想像つかない漢字を選んでみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、興味を持っていただけたなら、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。