漢字読み講座

「鑿つ」を何と読みますか?うっかり「うつ」と読みそうですが…

「鑿つ」を何と読みますか?

「撃つ(うつ)」に似ていますが、もっと画数が多いです。

早速ヒントを見てみましょう!

「鑿つ」の読み方のヒントは?

1.「鑿つ」をひらがなにすると、「〇〇つ」になります。

2.「鑿つ」の類義語には、「抉る」「穿つ」「穿孔」などがあります。

3.『のみならず地下水の石を鑿うがつやうに』芥川龍之介「或社会主義者」より引用

4.「そんなに鑿った物の見方をするものじゃないよ!」のように使います。

正解は…

正解は「うがつ」でした!

「鑿つ」の音読みは「サク・ソウ・ソク・ゾウ・ザク・ゾク」、訓読みは「鑿つ(うがつ)」「のみ」、漢検1級28画の漢字です。

「鑿つ」とは、物に穴をあけたり掘る作業、物事の奥を勘ぐるあまり的外れになること、木や石に穴をあける大工道具「のみ」のことです。

「のみ」はポピュラーな工具としてよく知られていますが、漢字で「鑿」と書くのはあまり知られていませんね。

ここでひとつ、「鑿(のみ)」にちなんだ江戸時代の雑学を紹介しましょう。

大工さんがのみを握るのは左手です。のみと左手を合わせると「のみて」になります。

のみて、鑿手、飲み手、ということで、酒飲みの人は「左利き」と呼ばれていたそうです!

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。