今回の難読漢字は「炎昼」「椿象」「鴨脚」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「炎昼」
「炎昼」
これ、何と読むかわかりますか?
いかにも熱そうな見た目の漢字ですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「炎昼」読み方のヒント!
「炎昼」は、読み方は難しくありません。
「炎」は「炎上」や「火炎」などと同じ読みかた、
「昼」は「昼食」や「昼夜」などと同じ読み方です。
さて、読めたでしょうか?
「炎昼」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「えんちゅう」
です!
「炎昼」は、
「夏の暑い昼下がり」を表した漢字です!
酷暑が続く、最近の夏の日のようなことですね。
「陽炎」や「炎天下」のように、
「炎」は暑い夏の日に使われることがあります。
昔から、夏の暑さにうんざりしていることが伝わってきますね笑
ですが「炎昼」の言葉自体は、昭和初期から使われるようになったのだとか。
俳人である山口誓子が初めて使ったとされていて、
夏のギラつくような暑さが伝わってくるような言葉です。
また、俳人が使っていたことからもわかるように
夏の季語でもあります。
普段はなかなか使う機会はないかもしれませんが、
「炎昼のなかご来社いただきありがとうございました!」
などと、メールでの季節の挨に取り入れるのもいいですよ。
普段は使い慣れなくても、知っておくと便利な言葉。
これを機に教養として読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「椿象」
「椿象」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「つばきぞう」と読んでしまったかもしれませんが、もちろん間違いです。
名前を聞けば誰もが知っているあの虫なのですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「椿象」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 小さいのに強烈に臭い
- 形が亀の甲に似ています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「椿象」の読み方!正解は!?
正解は「かめむし」です!
ちなみに「亀虫」と書いても「かめむし」と読みますよ。
「椿象」と書いて「かめむし」と読むのは、そもそもは中国語で「椿象」と書いて「ちんぞう」と呼ばれていたことに由来します。
日本では形が亀の甲羅に似ていることから「かめむし」と呼んでいたため「椿象」と書いて「かめむし」と読むようになりました。
なかなか読みにくいですが、この機会に「椿象」の読み方も覚えておくと、「物知りだな」って見直されることがあるかもしれませんよ。
最後はこの漢字!「鴨脚」
「鴨脚」の読み方をご存じですか?
「鴨」は鳥のカモのこと、「脚」は足のこと。
「かもあし」「おうきゃく」という読み方もあるのですが、カモの足、という意味ではない読み方もあるのです。
いったい何と読むのでしょうか?
「鴨脚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「い○○○」の4文字
- 街路樹としてよく植えられている木の名前です
- 鴨の足に何かが似ているのが名前の由来です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鴨脚」の読み方、正解は・・・
正解は
「いちょう」
です!
秋になると葉が黄色く色づく、街路樹や公園樹としてよく見掛ける木です。葉の形が鴨のような水鳥が持つ水かきのある黄色い足に似ていることから中国でつけられた名前です。
いちょうには様々な漢字があてられていますが「いちょう」という発音は「鴨脚」の中国語読みがなまったもの、という説があります。他のあてられた字も、いちょうの性質を表す字になっており、古くから親しまれていた木だということがわかります。
また、日本の苗字として「鴨脚(いちょう)」があります。全国に60名ほどしかいらっしゃらないそうですが、元は賀茂神社の宮司・神主を務めた「鴨」氏が家名としたものだそうです。鴨から「いちょう」という苗字になったというのはとても素敵です。
「鴨脚」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。