今回のお題は「桟敷」「直截」「皹」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「桟敷」
「桟敷」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字で見ると分からないかもしれませんが、花火やお祭りを特等席で見たい時に「桟敷席」を取ったことがないでしょうか?
また、お祭りだけでなく、劇場や相撲場などで一段高く作った板で作った見物席の事です。
上から見物することができるので、障害物なしに見学することができるため、人気の席となっています。
さて、「桟敷」と書いて、なんと読むでしょうか?
「桟敷」読み方のヒントは?
「桟」は一文字で(かけはし)ともいい、崖などを通行するときに板を置いた道の事を「桟道」(さんどう)といいます。
桟敷も桟道も「板を敷いている」という所がポイントですね。
板を敷いただけですが、あるのとないのとでは大違いです。
言うならば、会場の両端にある二階席の一番前という感じです。平面席だと見られない物が見られるのも、一段高くなった桟敷席だからこそきれいに見えます。
なんとなくわかったでしょうか?
「桟敷」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「桟敷」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さじき」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「直截」
「直截」の読み方をご存じでしょうか?
「ちょくさい」とも読めますが、それは慣用読み。
慣用読みとは、間違った読み方を多くの人がするため慣用的に認められた読み方です。
さて、正しい読み方があなたにはわかりますか?
「直截」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 持って回った言い方ではなく、ずばりそのままを言うこと
- 「あまりにも直截的な言い方をすると反感を買う」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「直截」の読み方!正解は!?
正解は「ちょくせつ」です!
「直截(ちょくせつ)」とは「そのままズバリを言うこと」「即判断をくだすこと」という2つの意味を持つ言葉。
「ちょくさい」と読む方が多いのですが、冒頭でお伝えしたように、「ちょくさい」と読むのは実は慣用読みで、正しくは「ちょくせつ」です。
「ちょくせつ」とよく似た言葉に「直接(ちょくせつ)」がありますが、どこが違うのでしょう?
「直接」とは、間に何も挟まずに接したり、働きかけること。
「直截」は率直な物言いをしたり、即判断をくだすことです。
非常によく似ているので、混同しないように注意しましょう。
最後はこの漢字!「皹」
今回の漢字は「皹」です。
冬になるとできてしまう人が多いかも…
毎日のケアが大切です!
「皹」の読み方のヒントは?
1.「皹」をひらがなにすると4文字になります。
2.「皹」をフランス語にすると「crevasse」、タガログ語は「pumutok-putok」です。
3.『弟子の僧の足に皹のきれているのを眺めながら、』芥川龍之介「鼻」より引用
正解は…
正解は「あかぎれ」でした!
左右を反対にした「皸」と書いても正解です。
「皹」とは、手足の皮膚が乾燥して、皮が裂けてしまうこと。
寒い季節の乾燥や水仕事でなることが多いです。
とても痛くて辛いですよね…
アルコール消毒が引き金で「皸」になる人も増えています。
眠る前にハンドクリームで保湿しておくと良いそうですよ!
「皹」は、俳句で冬の季語とされています。
「皹」の音読みは「クン」、訓読みは「ひび」「あかぎれ」、漢検1級14画の漢字です。
古い記録としては、平安中期の辞書に「阿加々利」という言葉が記されています。
語源は諸説ありますが、ひとつは「あ」が足、「かがり」が「かかる(ひびが切れるの意)」という説が有力です。
「皸」と混同されやすいのが「しもやけ」。
前者は乾燥が原因で、後者は低温環境での温度変化が原因です。