今回のお題は「平癒」「帰趨」「欣求」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「平癒」
「平癒」と書いて、なんと読むか分かりますか?
たいらな癒しという漢字なので非常にまったり感のある言葉ですが、使い方としては、非常にありがたい言葉なのです。
何かある度に平癒の状態を望んで、一日も早く回復したい物です。
さて、「平癒」と書いて、なんと読むでしょうか?
「平癒」読み方のヒントは?
病気やケガをした時に、徐々に治って治癒(ちゆ)することを「平癒」といいます。
そのため、病気の時には一生懸命平癒を祈ります。
御祈祷してもらう時にも、「病気平癒」などという文字を見たことが無いでしょうか?
病気の時には健康のありがたさが身に染みてわかっているのですが、治ったらけろっと忘れていることも多々あります。
若ければ病気もケガもたちまち平癒して、痛みなんて忘れてしまいますが、年齢が上がるごとにじわじわと健康のありがたさを実感するものなのです。
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
実はそのまま読みます。
さて、もうわかりましたか?
「平癒」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「へいゆ」
です!
やっぱり何を言っても「健康」が一番大事ですね!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「帰趨」
「帰趨」の読み方をご存じでしょうか?
字面から「きそう」と読んでしまいそうになりますが、それは間違いです。
「趨」という字は見たことがない方も多いのではないでしょうか。
漢字検定準一級レベルの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「帰趨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 「最終的に行きつくところ」という意味です
- 勝敗の帰趨を見守りたい
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「帰趨」の読み方!正解は!?
正解は「きすう」です!
「きしゅ」とも読みますが、ほとんどの場合「きすう」と読まれます。
帰趨とは「物事が最終的に行きつくところ」「結果として落ち着くところ」といった意味。
使い方としては「ふたりの力はほぼ互角なので、勝敗の帰趨を予測することは極めて困難だった」「分裂した国家の帰趨は、誰にもわからない」などがあります。
日常的に使われる言葉ではありませんが、大人としてぜひ知っておきたい言葉のひとつですね。
最後はこの漢字!「欣求」
「欣求」の読み方をご存じですか?
「欣」は「キン」という音読みがあるから「きんきゅう」かな?と思ってしまいますが、そうではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「欣求」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ご○○」の3文字
- どちらの字も音読みですが、普段あまり使わない読み方です
- 仏教用語です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「欣求」の読み方、正解は・・・
正解は
「ごんぐ」
です!
「欣求」はヒントにも書いた通り仏教用語です。「欣」は「よろこぶ」という意味で「求」は普通に使うとそのまま「さがしもとめる」という意味ですが、この場合は同じく仏教用語の「求道(ぐどう)」につながっており、仏教の道を求める、という意味になります。
「欣求浄土(ごんぐじょうど)」や「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」という言葉で目にすることもあるかもしれません。
特に「厭離穢土欣求浄土」は徳川家康の旗印として使われていたことで有名です。
仏教用語としては「けがれた現世を嫌い離れて、次生では清浄な仏の国土に生まれることを願い求める」という意味ですが、徳川家康は「穢土」を「戦国の世」ととらえ、平和な世の中(浄土)を実現するために旗印にしたという説があります。
是非このエピソードと一緒に「欣求」の読み方も覚えてくださいね。