今回の難読漢字は「六連星」「網羅」「拈る」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「六連星」
「六連星」って何て読むか分かりますか?
(ろくれんせい)ではありません。
(ろくれんぼし)でもありません。
ひらがな3文字です。
”〇〇〇”
「六つに連なる星」で想像してみてください。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「六連星」の読み方のヒントは?
星の名前です。
肉眼では六つに見える星ですが、実際は数百個の星が不規則に並んでいる星です。
おうし座にある有名な星といえば……?
何と読むか分かりましたか?
「六連星」の読み方、正解は……
正解は……
「すばる」
です!
「六連星」(むつらぼし)とも読みます。
「統べる」の自動詞である「統ばる」が語源です。
「まとまって一つになる」という意味があります。
すばるは和名です。
世界的には「プレアデス星団」と呼ばれています。
ギリシャ神話のアトラスとプレイオネの間に生まれた7人姉妹にちなんで名付けられました。
車メーカーである「SUBARU」の由来もこの星です。
エンブレムには6つの星を使っています。
古くは『万葉集』『古事記』『枕草子』にも登場しますので、昔から親しまれてきた星です。
冬に夜空を見上げて探してみてはいかがですか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「網羅」
「網羅」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「網」という漢字が付きますが、(あみ)とは読みません。
自信を持って「網羅しています!」と言える事があれば、きっと人生も楽しいでしょう。
さて、「網羅」と書いてなんと読むでしょうか?
「網羅」読み方のヒントは?
「網羅」とは、ある事に関係するすべてのものを残らず取り入れることです。
たとえば受験生なら、販売されているすべての過去問を網羅すると自信が付きますよね。
たとえば主婦なら、近辺の店の安売りを全てチェックし、一番安い時に安いものを買うなんてのも網羅しています。
仕事でも、会社のデータを全て網羅したソフトやファイルはありませんか?
考えられるすべてのものを集めることも網羅といいます。
「網羅」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「網羅」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「もうら」
です!
好きな俳優やアニメなどのチェックや巡回も網羅ですよ!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「拈る」
本日の難読漢字クイズは「拈る」です。
粘る(ねばる)でも括る(くくる)でもありません。
さて、あなたは何と読む?
「拈る」の読み方のヒントは?
1.「拈る」をひらがなにすると3文字になります。
2.「それは拈りの効いたアイデアだね!」のように使います。
3.『ボンヤリとスイッチを拈つたら、』坂口安吾「竹藪の家」より引用
4.「拈る」をフランス語にすると「Torsion」、イタリア語では「Intrecciare」になります。
正解は…
正解は「ひねる」でした!
スイッチを「拈る」、首を「拈る」、手首を「拈る」、などなど。
「捻る」と書くことが多いですね!
「拈」の音読みは「ネン」「デン」、訓読みは「拈る(ひねる)」「拈む(つまむ)」、漢検1級8画の漢字です。
「拈」を使った有名な言葉に、「以心伝心」を意味する「拈華微笑(ねんげみしょう)」があります。
仏教、特に禅宗の法話でよく出てきますよ。
「拈」の熟語など
最後に「拈」を使った日本語をいくつか紹介しましょう。
拈香文(ねんこうぶん):禅僧が拈香(香を焚く)の後で死者に哀悼の意を表して朗読する文
拈出(ねんしゅつ):知恵を絞って考え出す。やりくりして金銭や時間をつくる
拈り袱紗(ひねりぶくさ):袱紗を拈って小銭入れにしたもの