今回の難読漢字は「昊天」「軋轢」「不取敢」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「昊天」
「昊天」って何て読むか分かりますか?
(ひてん)ではありません。
「昊」はあまり馴染みのない漢字ですよね。
しかし、NHKの大河ドラマである『おんな城主直虎』の登場人物として「昊天」という名前の僧侶が出てきますので、読み方を知っている人も多いかもしれません。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「昊天」の読み方のヒントは?
「夏の空」や「広い空・大空」を意味します。
「昊天」の「昊」だけでも、「空・大空」を表す漢字です。
「天」も「空・上空」を意味しますので、二つ合わせて広い空を表現しています。
何と読むか分かりましたか?
「昊天」の読み方、正解は……
正解は……
「こうてん」
です!
最近では、子どもの名前にも使われています。
「昊天」と書いて(そら)と読んだり、「青昊」と書いて(あおぞら)(せいごう)(そら)という名前も人気です。
また、長崎県大村市に「昊天宮」と呼ばれている神社があります。
起源は約2000年前の由緒ある神社です。
パワースポットとしても人気があります。
昊天宮には大村市指定天然記念物であるクスノキもあり、人気の観光地です。
長崎に行く機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「軋轢」
「軋轢」と書いて、なんと読むか分かりますか?
仲が悪いというイメージで合っています!
普段からよく使うというよりは、テレビなどでよく使われているので答えを聞けば誰でも聞いたことのある言葉だと思います。
さて、「軋轢」と書いてなんと読むでしょうか?
「軋轢」読み方のヒントは?
「軋轢」とは、お互いの関係が悪くなるという意味です。
人だけではなく、国家や組織などに対しても使います。
両方ともの字に「車」の漢字が入っているので、車がきしむことから
関係がうまくいかない、ぎくしゃくするということで「軋轢」とついたのだとか。
家族や夫婦間の軋轢が生まれれば、毎日が地獄ですよね。
早めに関係を修復する努力をするようにしましょう。
「軋轢」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
さて、もうわかりましたか?
「軋轢」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あつれき」
です!
誰とでも仲良くするのは難しいですが、軋轢が生じることにならないようにしたい物ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「不取敢」
「不取敢」さて、何と読みますか?
「ふしゅかん」と読みたいところですが…
4つのヒントで考えてみましょう。
「不取敢」の読み方のヒントは?
1.「不取敢」をひらがなにすると5文字になります。
2.「不取敢会社に連絡しておこう…」のように使います。
3.『ゆえに不取敢その図を先きに出し』牧野富太郎「植物記」より引用
4.「不取敢」をオランダ語にすると「voor nu」、英語では「for now」です。
正解は…
正解は「とりあえず」でした!
「不取敢」とは、他のことはさし置いて、現状を変えるために行動するときに用いられる言葉です。まず差しあたって、当面の間に合わせとして、という意味もあります。
一般的にはひらがなで「とりあえず」と書くことが多いです。
漢字の場合、特に新聞記事などでは「取り合えず」「取り敢えず」と書かれます。
「不取敢」を読めた人はすごいです! 古文書が好きな人は読めたかもしれませんね。
ちなみに、目上の人に「不取敢」という言葉を使うのはふさわしくないので注意してください。「まず」「ひとまず」と言い換えるのが社会人のマナーです。
「敢」の音読みは「カン」、訓読みは「敢えて(あえて)」、漢検3級12画の常用漢字です。