今日の難解漢字は
「鼾」
「一世一代」
「鹿鳴」
「些事」
「霤」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「鼾」です!
「鼾」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(かん)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?
「鼾」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 人が発するあるものの名前です。 文字のなかに「鼻」があることから、鼻や呼吸に関係します。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「鼾」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「い」です。 わざとではないのですが、寝ている時にこの音を出してしまう人が少なくありません。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「鼾」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いびき」
です!
鼻を干すと書いて、鼾(いびき)。 呼吸の通る気道が狭くなってしまうことが原因で、寝ている時に大きなうるさい音を出してしまう のがいびきです。 いびきは疲れやアルコールなどによる一時的な原因の他に、肥満やその他の病気など慢性的な原因があります。 いびきはかいている本人も、聞かされる周りの人たちの睡眠も浅くなってしまうため、 できることならかかないようにしたいものですよね。 最近では「いびき外来」といった専門の病院があります。 スリープスプリントといういびきを低減するマウスピースや、 CPAPといういびきに非常に効果的な機器もありますので、 いびきが気になる方はぜひ一度病院で診てもらうことをおすすめします!
2つ目の漢字は「一世一代」です!
毎日難読漢字を紹介している「漢字読み講座」ですが、今日のお題は「一世一代」です!
・・・難読漢字じゃない!こんなの簡単だ!
と思われる方が多いかもしれません。
ところがある調査によると、この「一世一代」、正しく読めたのは40%弱だったとか。
つまり、約60%の人が間違えた読み方で覚えているというわけなんです。
ビジネスシーンなどで間違えて使っては恥ずかしいですよね。
正解は何と読むのか、さっそく考えていきましょう!
「一世一代」の読み方のヒントは・・・?
「一世一代」の読み方で考えられるのは・・・
- いっせいいちだい
- いっせいちだい
この2つではないでしょうか。
「一世」を「いっせい」と読むのか「いっせ」と読むのかで迷ってしまうのは、「一世(いっせい)風靡」「一世(いっせ)一度」」など、熟語によって二通りの読み方をするからなんです。
あなたはどちらの読み方が正しいと思いますか?
「一世一代」の読み方の答えは・・・
正解は、「いっせいちだい」でした!
「一世(いっせ)」には一生・一生涯の意味があり、「一世(いっせい)」と読むときはその時代・当世という意味になります。
「一世一代」とは一生に一度の晴れがましいことを意味するので、「いっせ」と読むわけです。
覚えておきましょう!
3つ目の漢字は「鹿鳴」です!
今回の問題は「鹿鳴」です。
日本の歴史が好きな人は知っているかもしれません。
さあ、あなたは何と読みますか!
「鹿鳴」の読み方のヒントは?
1.「鹿鳴」をひらがなにすると4文字になります。
2.中国の詩経には『呦呦鹿鳴……』から始まる有名な詩があります。
3.『庄造は又の名を永世と云い、号を鹿鳴と云って』田中貢太郎「狸と俳人」より引用
正解は…
正解は「ろくめい」でした!
「鹿鳴」とは、ヒント2.に出てきた中国の『詩経』に収録された詩のタイトルです。
群臣や賓客をもてなす宴会で詠む詩だったため、「もてなし」「宴会」という意味で「鹿鳴」が使われるようになりました。
鹿鳴館(ろくめいかん)を思い浮かべた正解者が多いかもしれませんね。
日本の「鹿鳴館」は、外国人の迎賓館として有名でした!
鹿鳴館とは?
鹿鳴館は明治16年に建設された日本の迎賓館。
日本人が慣れないドレスを着たりスーツを着たりした頃ですね。
外交官や国賓をもてなすために、西洋文化を取り入れた建物でした。
当時は「東京倶楽部」と呼ばれる英語使用をルールとした会員制倶楽部があったといいます。
鹿鳴館は昭和15年に取り壊しが始まり、今は正門やプレートなど一部だけが文化遺産として残っています。
4つ目の漢字は「些事」です!
「些事」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字のイメージ通り「些細な事」という意味で合っています。
小さなことも大事ですが、小さなことばかりに囚われていると何もできないです。
何事もバランスが大切ですね!
さて、そんな「些事」はなんと読むでしょうか?
「些事」読み方のヒントは?
「些事」は、小さな事。つまらない事。小事。取るに足らないこと。極めて小さくつまらないこと。という意味があります。
細かい所ばかりが気になり、人にも強要する人は「些事にこだわる面倒くさい人・・・」と悪いイメージになってしまいます。
もちろん、細かい所ができていない人は信用が無くなりますから、些事はできて当たり前という感覚です。
うまく生きて行くには、些事にこだわり過ぎないことが大切になってくるでしょう。
些事ばかりが気になる人を例えた「木を見て森を見ず」なんてことわざもあります。
「些事」読み方のもうひとつのヒントは?
(さいじ)ではありません。
ひらがなにすると「〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「些事」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「さじ」
です!
いま悩んでいることも、何年か立てば些事と思えるでしょう。
ぜひ、覚えておいてくださいね。
5つ目の漢字は「霤」です!
「霤」って何て読むかわかりますか?
音読みでは(りゅう)と読みます。
ここでは、訓読みを答えてください。
有名な作曲家ショパンの曲名としても使われています。
さて、何と読むのでしょうか?
「霤」の読み方のヒントは?
- 平仮名4文字です。”〇〇〇〇”
- 雨が降って軒先や木の枝から滴り落ちてくる様子を表しています。
- 「”〇〇〇〇”石を穿つ」ということわざがあります。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「霤」の読み方、正解は……
正解は……
「あまだれ」
です。
(したたり)とも読みます。
ヒントでも紹介した「あまだれ石を穿つ」ということわざがあります。
「小さなことでもコツコツと積み上げていくことで、大きなことを成し遂げることができる」という意味です。
類語は「塵も積もれば山となる」
「ローマの道は一日にしてならず」
「継続は力なり」などがあります。
反対の意味のことわざは「焼け石に水」です。
「小さな努力や援助では何の役にもたたないこと」を表しています。
しかし、あくまでもその場限りの小さな力に対して使われますので、継続の意味を含みません。
やはり、小さなことを少しずつ続ける努力が大切ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!