今回は「誑す」「銜える」「渺渺」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「誑す」
「誑す」の読み方をご存じでしょうか?
「誑」という字は音読みだと「きょう」ですが「きょうす」と読むのはもちろん間違い。
今回は訓読みが正解です。
言編(ごんべん)に「狂う(くるう)」が付いた、何だか意味深な漢字ですね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「誑す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字
- あざむく、だます、惑わせるなどの意味があります
- 「女誑し」という言い方も
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「誑す」の読み方!正解は!?
正解は「たらす」です!
「誑す(たらす)」とはヒントで示したように、人をあざむく、だます、惑わせるといった意味を持つ言葉。
「誑」という字そのものに「だます」という意味があり、「誑かす」は「たぶらかす」と読みます。
また「女誑し(おんなたらし)」「誑し込む(たらしこむ)」など、いずれもひどくだらしなくて信用できない人をイメージさせる言葉です。
言編(ごんべん)に「狂」を付けて「誑」と書くのも納得がいきますね。
2問目はこの漢字!「銜える」
「銜える」の読み方をご存じでしょうか?
「銜」という字は「かん」と読むこともできますが、「かんえる」と読むのは間違いです。
ちなみに「銜える」は日常的によく耳にする言葉ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「銜える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇える」の4文字
- 口で軽く挟んで支えること
- 「指を銜える」という慣用句があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「銜える」の読み方!正解は!?
正解は「くわえる」です!
「銜える(くわえる)」とは、ヒントに示したように口で軽く挟んで支えることをいいます。
口にはさむだけで、全体を口に入れてしまったり飲み込んだりはしません。
「指を銜える」は、物欲しげにしている様子を表すときに使われる慣用句です。
「~を指を銜えて見ている」という風によく使いますね。
また、「咥える」「啣える」も同じく「くわえる」と読むことができます。
「銜」は滅多に目にしない漢字ですが、この機会に覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「渺渺」
「渺渺」の読み方をご存じでしょうか?
「少」という字が使われているので「しょうしょう」と読みそうになりますが、もちろん間違いです。
「渺」は日常であまりお目にかからない漢字なので、なかなかの難問ですね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「渺渺」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 2文字目と5文字目は小さな「ょ」です
- 広く果てしないさまを表す言葉
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「渺渺」の読み方!正解は!?
正解は「びょうびょう」です!
「渺渺(びょうびょう)」とは、ヒントでも示したように「広く果てしないさま」のことで、多くの場合海などの水面が広がる様子を表します。
たとえば「渺渺たる海原」といった使い方ですね。
「渺」という漢字には「果てしなく広がる」「はっきりとは見えない」「かすか」といった意味があり、「渺渺」は2つ重ねることで更に強調した言葉だといえるでしょう。
よく似た表現に「眇眇(びょうびょう)」がありますが、こちらは「果てしなく広い」に加えて「とても小さい」といった意味も持つ言葉です。
間違えやすいので注意しましょう。