今回の難読漢字は「旗幟鮮明」「迂遠」「焙る」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「旗幟鮮明」
「旗幟鮮明」
これ、何と読むかわかりますか?
四字熟語は難しい読みのものが多いですが、
こちらはとても「読み間違い」が多いんです。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「旗幟鮮明」読み方のヒント!
「旗幟鮮明」は、よく「きしょくせんめい」と読まれます。
こちらは間違い!ただし、かなり惜しい読み方です。
「き幟せんめい」までは合ってのですが、
「幟」が難しいんです…
ヒントは1文字!
さて、あなたは何と読みましたか?
「旗幟鮮明」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「きしせんめい」
です!
「旗幟鮮明」は、
「旗の色があざやかなこと」を表した言葉です!
この意味が転じて「立場や主張が明確であること」として使われることが多いですよ。
例文としては、
「あの政治家は旗幟鮮明で人気を博した」
「最初から旗幟鮮明に反対派だった」
などで使います。
「旗幟鮮明」は、あまりに「きしょくせんめい」と読み間違われるため、
NHKでは「旗し鮮明」と表記することで統一されています。
また、同じような意味の別の言葉で言い換えるなどの対応もされているそうですよ。
間違いやすい漢字こそ、正しく使えるとかっこいいもの。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「迂遠」
「迂遠」
これ、何と読むかわかりますか?
使い慣れない言葉なので、正解も耳慣れないかもしれません。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「迂遠」読み方のヒント!
「迂遠」は、よく見ると読める漢字かも。
「迂」は「迂回」で使われている漢字。読み方も同じです。
「遠」は「遠い」とも読みますが、「遠足」「遠路」などの読み方と同じ。
さて、あなたは何と読みましたか?
「迂遠」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うえん」
です!
「迂遠」は、
「遠回りし、まわりくどいさま」という意味の言葉です!
「人づてに文句を言うなんて、迂遠なことをしやがる」
なんて、悪い意味の文脈で使われます。
また、この意味が転じて「直接役に立たない」という意味にも使われます。
「プレゼンにその方法は迂遠だ」と言うように、
こちらもかなり否定的な言葉です。
この言葉をさらに強調した四字熟語が「婉曲迂遠(えんきょくうえん)」。
「婉曲迂遠に退職を勧められた」とあれば、
かなりまわりくどい言い方をされたことが伺えます。
ビジネス会話の基本は、結論から伝えること。
迂遠な表現にならないように気をつけたいものですね。
使い慣れないけれど、知ってしまえばわかりやすい「迂遠」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「焙る」
「焙る」って何て読むかわかりますか?
(いる)ではありません。
「焙煎」(ばいせん)
「焙烙焼」(ほうろくやき)
という熟語に用いられています。
さて、何と読むのでしょうか?
「焙る」の読み方のヒントは?
- 平仮名で書くと”〇〇る”です。
- 火に当てて温めたり、乾かしたりするという意味です。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「焙る」の読み方、正解は……
正解は……
「あぶる」
です。
「海苔を焙る」(のりをあぶる)
「コーヒー豆を焙る」(コーヒー豆をあぶる)
などで使われる漢字です。
似たような意味の漢字に「炙る」(あぶる)があります。
どちらも「火があたるかあたらないかくらいに物を近づけて温める」という意味で使われることが多いです。
しかし、少しだけ違いがあります。
「焙る」(あぶる)は「湿気を取る」という意味合いが強いです。
「炙る」は「軽く焼き目をつける」ときに使います。
「魚を炙る」(さかなをあぶる)
「バーナーで炙る」(ばーなーであぶる)
などです。
ちなみに「焙じる」と書くと(ほうじる)と読みます。
「ほうじ茶」は「焙じ茶」と書き、緑茶を焙じて作ります。
自家製ほうじ茶を作ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。