今回は「詔」「叢る」「貯古齢糖」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「詔」
「詔」の漢字一文字で、何と読むのでしょうか?
ある方からのお言葉を指す言葉なのですが・・・
社長さん?市長さん?大臣?総理大臣?
いえいえ、どれも違います。
ある特定の方のお言葉ですよ!
何と読むのか?誰のお言葉を指す言葉なのか?
さっそく見ていきましょう!
「詔」の読み方のヒントは・・・?
それでは、読み方のヒントです!
「詔」は、音読みでは「しょう」と読みます。
訓読みでは、「み〇〇〇り」の5文字です。
分かりましたか?
「詔」の読み方の答えは・・・
正解は、「みことのり」でした!
問題の「詔(みことのり)」の意味ですが、「天皇のお言葉」を指す言葉なんです。
身分の高い人、地位のある人の言葉というわけではなく、「天皇」に限定した言葉があるとは驚きですね。
天皇のお言葉や命令、またはそれを記した書物の事を「詔(みことのり)」と言います。
現代で一般的に使われる言葉というよりは、古語によく見られる言葉です。
『古事記』にも「そこでそれぞれに詔を下されて」と、「詔(みことのり)」が使われています。
同じように『日本書紀』や『三国志』などにも、「詔(みことのり)」という言葉は使われているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「叢る」
「叢る」の読み方をご存じでしょうか?
「業」という字に似ていますが、もちろん「ごうる」や「ぎょうる」ではありません。
滅多に見ない漢字だけに、これはかなりの難問ですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「叢る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字です。
- 意味は、人や動物などが大勢集まること。
- 「池に餌を投げると、たくさんの鯉が叢ってきた」などと使います。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「叢る」の読み方!正解は?
正解は「むらがる」です!
「叢がる」と書く場合もあります。
一般には「群がる」と表記されることがほとんどなので、読めなかった人が多いのではないでしょうか。
「叢」は送り仮名無しだと「くさむら」と読むことができます。
また、音読みでは「そう」と読み、「叢(そう)」から始まる熟語には「叢起(ソウキ)」「叢書(ソウショ)」「叢生(ソウセイ)」「叢林(ソウリン)」などがあります。
最後はこの漢字!「貯古齢糖」
「貯古齢糖」って漢字を見ると、なんだか古く齢(よわい)を重ねた貴重なものが金庫に入っているような・・・
今テレビ番組でも、「開かずの金庫」を開けるのが人気ですよね。
漢字4文字で画数も多く、何を表す漢字なのか見当もつかないかもしれません。
何と読むのでしょうか?
「貯古齢糖」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「貯古齢糖」の漢字を見ると、4文字目が「糖」ですよね。
この漢字の通り、甘いものの名前なんです。
そう考えると、「貯」「古」「齢」はそのまま読むとある甘いスイーツの名前が出てくるはずですよ。
もう、分かりましたよね?
「貯古齢糖」の読み方の答えは・・・?
正解は、「チョコレート」でした!
日本でチョコレートが販売されるようになったのは、明治時代。
1875年に東京・両国にあった「米津凮月堂」で初めて売られたと言われています。
その当時は、カタカナで「チョコレート」ではなく、当て字で「貯古齢糖」と書かれていたんです。
「貯古齢糖」の他にも、「猪口令糖」や「千代古齢糖」などという漢字も当てられていたんですよ。
ちなみに日本人で初めてチョコレートを食べたのは、岩倉具視や大久保利通だったというから驚きですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!