漢字読み講座

【今日の難読漢字】「恭しい」「樹鴨脚」「萱堂」あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「恭しい」

「鴨脚樹」

「萱堂」

の3つです。

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「恭しい」

「恭しい」

普段見るようで意外と読めない漢字ですよね。

他では、よく「恭平さん」などのお名前で見かけることも多いかと思います。

「恭しい」読み方のヒントは?

ヒントは、この言葉は「礼儀にかなって丁寧だ」という様子を表すときに使います。

類語としては、

「控えめだ」や、

「つつましい」などが挙げられます。

「恭しい」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

 

「うやうやしい」

です!

相手を尊敬するときに使用したり、丁寧な様子を表すときに使われます。

目上の方や、神仏などに対する行動にも使える表現で、主に態度に関して使用される場合が多いです。

 

たまに文章でも出てきますので、「きょうしい」と読んでしまわないようにご注意を!

最後までお読み頂き、ありがとうございます(^^)

2つ目の漢字は「鴨脚樹」

本日2つめの難読漢字は「鴨脚樹」です。

一度は見たことがあると思います。

さて、あなたは何と読みますか?

「鴨脚樹」の読み方のヒントは?

1.「鴨脚樹」をひらがなにすると「〇〇ょ〇」になります。

2.「鴨脚樹」の種といえば茶碗蒸しです。

3.『だいたいに榎や鴨脚樹のように』柳田国男「海上の道」より引用

正解は…

正解は「いちょう」でした!

街路樹や公園の観賞用としてお馴染みの樹木です。

お寺や神社の境内で目にすることも多いですね。

葉が厚く水分が多いため燃えにくいのが特徴の樹木で、東京都千代田区には、関東大震災を生き抜いた樹齢150年の「鴨脚樹」が残っています。

落葉高木に分類され、育つと30mにも達するそうです。

「鴨脚樹」の由来・語源は?

「鴨脚樹」の漢字の由来は読んで字のごとく、葉っぱの形状が水かきのついた鴨の足に似ていることなのだそう。

原産は中国で、イチャオ、ヤチャオ、ヤーチャウなどの中国語が「いちょう」になったといわれています。

「鴨脚樹」は、公孫樹または銀杏と書いても正解です。

種子の「銀杏」は、「ぎんなん」だけでなく、「いちょう」とも読みますよ!

「鴨脚樹」の別名には、「鴨脚(おうきゃく)」「乳の木」「四天王樹」「防火樹」などがあります。

3つ目の漢字は「萱堂」

「萱堂」の読み方をご存じですか?

「堂」は「講堂」などで見たことがありますが「萱」はなじみがありません。

いったい何と読むのでしょうか?

「萱堂」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○どう」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「母堂」と同じ意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「萱堂」の読み方、正解は・・・


正解は

「けんどう」

です!

「萱」は「萱草(カンゾウ)」をあらわしています。カンゾウはワスレグサとも言い、漢方薬で使われるカンゾウ(甘草)ではなく、ユリに似た花のことをあらわしています。

「堂」は部屋をあらわしており「萱堂」は母親の部屋、転じて「母親」を敬って言う言葉になりました。

他人のお母様のことを「ご母堂」と言うことがありますが、これと同じ意味になります。

何故「萱堂」が母親の部屋なのか

古代中国では、家の北側にある堂(北堂)を主婦の居室としていました。北堂の庭には萱草が生えていたため、母親がいる部屋を「北堂」や「萱堂」と呼ぶようになったそうです。妊婦が萱草の葉を腰紐にすると陣痛を忘れさせるという意味もあったといいます。

ちなみに日本でも公卿・大名などの正妻を「北の方」と呼んでいましたが、正殿の北の対に住んでいたからそう呼ばれていたと言われています。北には特別な意味があったのかもしれませんね。

母親を敬う言葉は何種類もありましたが、その中でも一番漢字も読み方も複雑な「萱堂」、是非覚えておいてくださいね。

まとめ

今日の難読漢字3つ、あなたはいくつ読めましたか?

ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆

最後までお読みいただきありがとうございました!