今日の難読漢字は…
「瑣細」「套言」「眷顧」です!
全部覚えて漢字マスター!
目次
1個目の漢字はこれ!「瑣細」
「瑣細」を何と読みますか?
「珊瑚」に似ていますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「瑣細」の読み方のヒントは?
1.「瑣細」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「瑣細」の類義語には、「卑小」「些末」「軽微」などがあります。
3.『偶然が作った極く瑣細な出来ごとから』海野十三「流線間謀」より引用
4.「瑣細」をフランス語にすると「banal」、イタリア語では「banale」です。
正解は…
正解は「ささい」でした!
「瑣細」とは、 小さなこと、わずかなこと、たいしたことではないことです。
一般的には「些細」と書きますね。
「瑣細」の「瑣」には、玉の音のかすかに鳴るさま、という意味があります。
「瑣」の音読みは「サ」、訓読みは「くさり」「瑣さい(ちいさい)」「瑣なる(つらなる)」、漢検1級、14画の漢字です。
ちなみに、「瑣細」よりもっと細かいことを表す「瑣瑣(ささ)」という言葉もあり、「そんな瑣瑣たる問題は気にしない」のように使います。
「瑣細」は、つまらない、凡庸、ありふれたさまを表す時にも使われますが、フランス語やイタリア語の「バナール」も同じような意味です。
特に海外のファッション業界では、平凡なデザインやスタイルを「バナール」と称するのだそう。
2個目の漢字はこれ!「套言」
「套言」を何と読みますか?
さり気なく使うと尊敬されるかも…
早速ヒントを見てみましょう!
「套言」の読み方のヒントは?
1.「套言」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「套言」の類義語には、「画一的」「お決まりの」「定番」などがあります。
3.「いくら套言を並べても国民の支持は得られないぞ!」のように使います。
4.「套言」の対義語には「臨機応変」「機知奇策」などがあります。
正解は…
正解は「とうげん」でした!
「套言」とは、 ありきたりのことば。古くさいことば。また、きまり文句です。
現代風に言い換えれば「常套句(じょうとうく)」が一番近いニュアンスになります。
「套言」の「套」の音読みは「トウ」、訓読みは「套い(おおい)」「套ねる(かさねる)」、漢検準1級、10画の漢字です。
「套」の上部は両手と両足を伸ばした人の象形、下部は長髪の人の象形です。
よって、「套」の意味は「大きくて長い」となります。
「套」を使う四文字塾語
旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ):古いしきたりや方法などを固く守ること。古いしきたりなどにとらわれて融通のきかないこと。
常套手段(じょうとうしゅだん):同じような場合にいつも決まってとられる手段。ありふれたやり方。
3個目の漢字はこれ!「眷顧」
「眷顧」を何と読みますか?
されると嬉しくなってしまうかも…
早速ヒントを見てみましょう!
「眷顧」の読み方のヒントは?
1.「眷顧」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「眷顧」と反対のイメージの言葉に、「平等」「一律」「均等」などがあります。
3.『それから眷顧を深くしたという。』岡本かの子「生々流転」より引用
正解は…
正解は「けんこ」でした!
「眷顧」とは、特別に目をかけること、いわゆる「ひいき」のことです。
大きな声では言えませんが、「眷顧」されると嫌な気はしませんね……。
一流のサービスマンは、一人ひとりのお客さんに「自分だけがひいきされている」と思わせるのが上手です。
「眷顧」の「眷」は、身内、一族、恋焦がれるなどの意味を持つ漢字。
「眷」を使う四文字熟語に、六親眷族(ろくしんけんぞく)があります。すべての親類縁者のことです。
音読みは「ケン」、訓読みは「眷みる(かえりみる)」「眷み(めぐみ)」「眷け(なさけ)」、漢1検級、11画の漢字です。
「顧」は、かえりみる、振り返る、見まわすなどの意味を持つ漢字です。
「顧」を使う四文字熟語に、顧小失大(こしょうしつだい)があります。目の前の小さな利益を得ようとして、大きな利益を失うことです。