「遥任」の読み方をご存じですか?
「遥」は「はるか」と読むことがありますが「はるにん」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「遥任」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○にん」の4文字
- 音読みです
- 日本史の授業で見たことがあるかもしれない言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「遥任」の読み方、正解は・・・
正解は
「ようにん」
です!
「遥」は「とおい、遠くへだたる」という意味を持つ言葉で、「任」は「しごと、役目につく」という意味があります。
古代日本には、地方(国)を支配する行政官として派遣される「国司(こくし、くにのつかさ)」という役職がありました。平安時代になると、国司の仕事を現地の農民に任せたり、代理人を派遣したりして、本人は都にいて収入だけ得ることが多くなりました。このように国司が現地に赴任しないことを「遥任」と言いました。
「遥任」と「受領」
国司は本来、現地に赴任して都の指示を行き渡らせるための役職だったため、遥任国司を取り締まる法令が出たこともありましたが、あまり効果は無かったそうです。
逆に現地に赴任して絶大な権力を持った国司は「受領(ずりょう)」と呼ばれました。
歴史には難しい読み方の役職が多く出てきて、読み方も役割も覚えるのが難しいですが、「遥任」という言葉を見かけたら、読み方を思い出してくださいね。