漢字読み講座

【今日の難読漢字】「遥任」「巡錫」「荻」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「遥任」

「巡錫」

「荻」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「遥任」!

「遥任」の読み方をご存じですか?

「遥」は「はるか」と読むことがありますが「はるにん」と読むと間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「遥任」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○にん」の4文字
  2. 音読みです
  3. 日本史の授業で見たことがあるかもしれない言葉です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「遥任」の読み方、正解は・・・


正解は

「ようにん」

です!

「遥」は「とおい、遠くへだたる」という意味を持つ言葉で、「任」は「しごと、役目につく」という意味があります。

古代日本には、地方(国)を支配する行政官として派遣される「国司(こくし、くにのつかさ)」という役職がありました。平安時代になると、国司の仕事を現地の農民に任せたり、代理人を派遣したりして、本人は都にいて収入だけ得ることが多くなりました。このように国司が現地に赴任しないことを「遥任」と言いました。

「遥任」と「受領」

国司は本来、現地に赴任して都の指示を行き渡らせるための役職だったため、遥任国司を取り締まる法令が出たこともありましたが、あまり効果は無かったそうです。

逆に現地に赴任して絶大な権力を持った国司は「受領(ずりょう)」と呼ばれました。

歴史には難しい読み方の役職が多く出てきて、読み方も役割も覚えるのが難しいですが、「遥任」という言葉を見かけたら、読み方を思い出してくださいね。

難読漢字、2問目は「巡錫」!

「巡錫」の読み方をご存じですか?

「巡」は「巡回」「巡業」などで見かける漢字ですが「錫」はあまり見かけませんね。

いったい何と読むのでしょうか?

「巡錫」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「じゅん○○」の6文字
  2. 音読みです
  3. 「巡礼」「行脚」と同じような意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「巡錫」の読み方、正解は・・・


正解は

「じゅんしゃく」

です!

「巡」は「まわり歩く」という意味で、「錫」は金属のスズという意味もありますが、ここでは「道士や僧が用いるつえ」という意味になります。

僧侶は布教活動のため全国各地を歩き回っていましたが、その時主に持ち歩いていたのが錫杖でした。「巡錫」は「僧侶が各地を歩き回って教えを広める」という意味なのです。

僧侶が錫杖を持ち歩いた理由

錫杖は、実はスズではなく銅や鉄で作られていたものが多かったそうです。

その特徴は杖の上部が輪形になっており、そこに遊環(ゆかん)と呼ばれる輪が複数通してあるため、動かすと音が鳴るようになっているということです。その「シャクシャク」という音から「錫杖」と呼ばれるようになったとも言われています。

僧侶が錫杖を鳴らすことにより、毒蛇や害虫などの悪いものを追い払うことができるとされており、僧侶の常備すべき法具とされていたのです。

錫杖はよく美術館などで展示されていますが、もし見かけることがあったら「巡錫」という言葉や読み方を思い出してくださいね。

難読漢字、3問目は「荻」!

「荻」の読み方をご存じですか?

「荻」という漢字は苗字で見かけることがありますが、「萩」と同じ漢字だと思っている方も多いのではないでしょうか。よく見るとくさかんむりの左下が「犭」「禾」で異なっており、まったく違う漢字なのです。

いったい何と読むのでしょうか?

「荻」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○ぎ」の2文字
  2. 訓読みです
  3. 「すすき」に似ている草です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「荻」の読み方、正解は・・・


正解は

「おぎ」

です!

「荻」はイネ科の多年草で、ヒントにある通り「すすき」に似ている草です。

一方文字が似ている「萩(はぎ)」はマメ科の落葉低木で、秋の七草のひとつでもあります。

同じように植物をあらわす言葉だというのも、紛らわしい理由かもしれませんね。

「荻」と「萩」苗字の場合

「荻」「萩」が使われた苗字を見たことがある方は多いのではないでしょうか。その中でよく見かけると思われる「荻原」「萩原」「荻野」「萩野」という苗字の方がどれくらいいらっしゃるのか調べてみました。

荻原 およそ38,100人
萩原 およそ116,000人
荻野 およそ55,600人
萩野 およそ12,200人

「荻原」「萩原」では「萩原」が多く、「萩野」「萩野」では「荻野」が多いようですが、全体的には「萩」の方が多く使われているようです。

また、「萩」は苗字の他、地名や商品名など、「荻」に比べて目にすることが多い漢字です。

どうしても有名な「萩」と間違えがちになってしまいますが、まったく違う漢字ですので、「荻」の読み方も覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は漢字自体はよく見かけるけど、読み方がわかりづらい言葉を選んでみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。