漢字読み講座

【覚えたい!難読漢字】「些も」「丫」「片福面鸚哥」

本日の難読漢字は…

「些も」「丫」「片福面鸚哥」です。

これを機会にぜひ覚えてくださいね!

1個目の漢字はこれ!「些も」

「些も」を何と読みますか?

普段の生活でよく使う言葉です。

早速ヒントを見てみましょう!

「些も」の読み方のヒントは?

1.「些も」をひらがなにすると、「〇っ〇〇」になります。

2.「些も」の類義語には、「てんで」「からっきし」「さっぱり」などがあります。

3.『わたし些も眠れないのよ。』モーリス・ルヴェル「ペルゴレーズ街の殺人事件」より引用

4.「些も」をフランス語にすると「Pas du tout」、イタリア語では「Affatto」です。

正解は…

正解は「ちっとも」でした!

「些も」とは、少しも、まったく、わずかなさまを表す言葉です。

「些とも」と書いても正解です。

「些(ちと)」という言葉に「も」を付けることで意味を強めています。

一般的にはひらがなで「ちっとも」と書きますね。

「些」の音読みは「サ・シャ・セイ・サイ」、訓読みは「些か(いささか)」「些し(すこし)」、漢検準1級、7・8画の漢字です。

「些」という漢字には、「いささか」という意味があります。

「いささか」は万葉仮名をルーツにした古語で、「いとささやか」が語源とされており、さまざまな使い方ができる言葉です。

謙遜:いささか自信がありまして

重大でないこと:いささかなりともお力になれれば

婉曲:いささか割高にはなりますが

2個目の漢字はこれ!「丫」

「丫」を何と読みますか?

「ワイ」でしょうか?

よくよく見ると「Y」と違いますよ。

「丫」の読み方のヒントは?

1.「丫」をひらがなにすると、4文字になります。

2.歴史が好きな人はきっと見たことがあるはず!

3.平安時代の子どもは「丫」をしていました。

正解は…

正解は「あげまき」でした!

「丫」とは、額の中央から髪の毛を2つに分けて、両耳の部分で結んだ髪型です。

平安時代の子どもはこの髪型をしていたそうです。

ちなみに、両耳にまとめた髪を八の字に括ると「みずら」という髪型になり、こちらは成人男性の髪形です。

「丫」や「みずら」をイメージしやすいのは、卑弥呼が治めた邪馬台国の人々です。

「丫」の音読みは「ア」、訓読みは「あげまき」、漢検1級、3画の漢字。

「丫」という漢字は、ふたまた、木のまたの象形文字です。

アルファベットの「Y(ワイ)」にそっくりですが、よく見ると左の接点がほんの少し離れていますね。

ちなみに、組紐にも同じ読みの「あげまき」という飾り結びがありますが、この場合は「総角」または「揚巻」と書きます。

「丫」を含む熟語

丫丫(ああ):「丫(あげまき)」の髪型をしている様子

丫童(あどう):子ども、少年

丫環(あかん):「丫(あげまき)」の髪形をしている少女、女中

3個目の漢字はこれ!「片福面鸚哥」

「片福面鸚哥」を何と読みますか?

赤い頬がキュートです!

早速ヒントを見てみましょう!

「片福面鸚哥」の読み方のヒントは?

1.「片福面鸚哥」をひらがなにすると、6文字になります。

2.「片福面鸚哥」はペットとして人気があります。

3.「片福面鸚哥」の好物はヒマワリの種や麻の実です。

4.「片福面鸚哥」をドイツ語にすると「Nymphensittich」、フランス語では「calopsitte」になります。

正解は…

正解は「おかめいんこ」でした!

「片福面鸚哥」とは、オウム目オウム科に属する鳥類です。

インコと付く名前ですが、実際にはオウムに属します。

「片福面鸚哥」が日本に来たのは1910年代。

おしゃべりや歌を覚えやすいのはオスですよ!

「おかめ」は、日本に古くから伝わる仮面。

丸顔で鼻が低くて、張り出した頬に血色があるのが特徴です。「ひょっとこ」と共に、福笑いでお馴染みですね。

「片福面鸚哥」の「鸚」は、音読みが「オン・ヨウ・イン」、訓読みはありません。

「鸚」という漢字には、人の言葉を真似る鳥、インコ、オウムなどの意味があります。

「片福面鸚哥」の「哥」は、音読みが「カ」、訓読みは「うた」。

「哥」という漢字には、音楽に合わせて歌うなどの意味があります。

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イシカワマキコ
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