漢字読み講座

全部読めますか?「花楸樹」「乙甲」「嵒しい」【難読漢字クイズ】

本日の難読漢字クイズは…

「花楸樹」「乙甲」「嵒しい」

全部読めたら漢字マスター!

1個目の漢字はこれ!「花楸樹」

最初の漢字はこちら!

「花楸樹」を何と読みますか?

花、あき?樹、植物の名前ですよ。

「花楸樹」の読み方のヒントは?

1.「花楸樹」をひらがなにすると、5文字になります。

2.「花楸樹」の花言葉には、「安全」「慎重」「私はあなたを守る」などがあります。

3.「花楸樹」は、俳句で秋の季語です。

正解は…

正解は「ななかまど」でした!

「花楸樹」とは、赤く染まる紅葉や実が美しいバラ科の落葉高木です。

「七竈」と書いても正解ですよ!

燃えにくいため7回竈(かまど)で燃やしても燃え残る。7回または7日間かけて竈で燃やすと良い炭になるなど、「花楸樹」という名前の語源はいくつか存在します。

「花楸樹」の炭は上質な備長炭として、鰻(うなぎ)のかば焼きに用いられます。

真赤でハリのある実はとても綺麗ですが、そのままだと苦くて食べられません。

ヨーロッパではジャムや果実酒にするそうです。

『ななかまどのあふるるばかり赤き実よ木々落葉せし山中にして』佐藤佐太郎

俳句では秋(晩秋)の季語です。

「楸」の音読みは「シュウ」「シュ」、訓読みは「ごばん」「ひさぎ」、漢検1級、13画の漢字です。

「楸」には、きささげ(ノウゼンカズラ科の落葉高木)という意味もあります。

2個目の漢字はこれ!「乙甲」

「乙甲」を何と読みますか?

おつこう以外の読み方です。

早速ヒントを見てみましょう!

「乙甲」の読み方のヒントは?

1.「乙甲」をひらがなにすると、4文字になります。

2.「乙甲」に関連する言葉には、「諧調」「抑揚」「音律」などがあります。

3.三味線や尺八など、邦楽が好きな人は「乙甲」が読めるかもしれません。

正解は…

正解は「めりかり」でした!「減上」と書いても正解ですよ。

「乙甲」とは、邦楽の演奏でメリハリをつけること。

基本の音より低くしたり高くしたりすることを「乙(めり)」「甲(かり)」と呼び、基本的には「乙」がオクターブ上、「甲」がオクターブ下です。

※ただし、邦楽は楽器によって決まりごとがあります。

「乙」の音読みは「オツ・イツ」、訓読みは「おと・きのと」、漢検3級、1画。

「乙」という漢字には、若い、美しい、幼いといった意味があります。

「甲」の音読みは「コウ・カン」、訓読みは「かぶと・きのえ・つめ・よろい」、漢検3級、5画。

「甲」という漢字には、外面を覆う硬い殻などの意味があります。

契約書などの場合は、「甲乙」を用いることがありますね!

「甲」がお客様もしくは規模の大きい会社、「乙」が自分もしくは規模の小さい会社にすることが多いですが、実は特にルールはありません。

3個目の漢字はこれ!「嵒しい」

「嵒しい」を何と読みますか?

山の上に3つの口がありますね…

早速ヒントを見てみましょう!

「嵒しい」の読み方のヒントは?

1.「嵒しい」をひらがなにすると、「〇〇しい」になります。

2.「嵒しい」に関連する言葉は、「急峻」「巌々とした」「難険」などがあります。

3.「嵒しい山道を進んで行きました」のように使います。

正解は…

正解は「けわしい」でした!

「嵒しい」とは、傾斜が急で登るのが困難なこと、危険な事態が予想されるさま、言葉や表情が刺々しい様子などをいいます。

一般的には「険しい」と書かれます。

下部分は山、上部分の3つの口は「ゴロゴロした石」を意味しますよ。

「嵒」の音読みは「ガン・ギン・ゴン・ギュウ・ゴウ」、訓読みは「いわ」「いわお」「嵒しい(けわしい)」、漢検1級、12画の漢字です。

「嵒」という漢字には、大きな岩石、岩の状態という意味があります。

「嵒」は「岩」の異字体です。よく知られた言葉を書き換えてみると…

・嵒盤浴(がんばんよく)
・溶嵒(ようがん)
・思う念力、嵒をも徹す(おもうねんりき、いわをもとおす)
・船頭多くして船嵒に乗る(せんどうおおくしてふねいわにのる)

1文字違うだけなのに、かなりイメージが変わりますね!

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。