難読漢字3連発です!
「驚破」「賓」「鱗鰭」
日本人なら知っておきたい!
目次
1個目の漢字はこれ!「驚破」
「驚破」を何と読みますか?
「きょうは」以外の読み方で答えてくださいね。
早速ヒントを見てみましょう!
「驚破」の読み方のヒントは?
1.「驚破」をひらがなにすると、2文字になります。
2.「驚破」をフランス語にすると「on y va!」、イタリア語では「Dai!」がニュアンスの近い言葉となります。
3.『それはまるで、驚破という一瞬が、』山本周五郎「山彦乙女」より引用
正解は…
正解は「すわ」でした!
「驚破」とは、「ああ!」「ややっ?!」など、突然のことに驚いて出す感嘆符です。
また、「さあ!」「ほら!」「そら!」といった相手を促したり注意を引きつけて驚かせる言葉でもあります。
「きょうは」と読んでも「素破」と書いても正解ですよ。
日常会話で使うことはあまり無いですが、新聞や雑誌のニュースでは「すわ一大事」「すわ大パニック」などと、今も用いられます。
「驚破」は古語ですが、「すは」が「すわ」になっただけで、意味合いはほぼ変化せずに残りました。
『すは、稲荷より賜るしるしの杉よ』「更級日記」より引用
「驚」の音読みは「キョウ・ケイ」、訓読みは「驚く(おどろく)」、漢検4級、22画の漢字です。
「驚」は、「馬が音にびっくりするさま」をあらわす漢字です。
2個目の漢字はこれ!「賓」
「賓」を何と読みますか?
よく見る漢字ですが…
「ひん」以外の読み方です!
「賓」の読み方のヒントは?
1.「賓」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「賓」の類義語には、「来賓」「正客」「ゲスト」などがあります。
3.『彼は早くもこの賓の席を設けて待てるなりき。』尾崎紅葉「金色夜叉」より引用
正解は…
正解は「まろうど」でした!
「賓」とは、敬うべき客を指す言葉です。
稀に来る人、滅多に来ない尊い人、珍しいお客さんという意味もあります。
「まれびと」と読んでも正解ですが、「まれびと」の場合、あの世から稀に訪れる人、来訪神、異界や異国の人といった民俗学的なニュアンスが強くなります。
「賓」の音読みは「ヒン」、訓読みは「まろうど」「賓う(したがう)」、漢検準2級、15画の漢字です。
「賓」という漢字の上部は「うかんむり」、屋根や家屋の象徴。
下部の「かい・こがい」は子安貝の貝殻の形で貨幣や財物を意味します。
そして、屋根の下で、貨幣の上にあたる真ん中の部分は「外部から屋内に足を踏み入れた人」の象徴です。
つまり、「賓」という漢字には「金品をかけて客をもてなす」という意味があります。
国賓、主賓、賓客、来賓、、、、熟語もお客さんに関するものが多いですね!
3個目の漢字はこれ!「鱶鰭」
「鱗鰭」を何と読みますか?
一度は食べてみたいものですよ!
早速ヒントを見てみましょう!
「鱗鰭」の読み方のヒントは?
1.「鱗鰭」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「鱗鰭」をドイツ語にすると「Haifischflosse」、デンマーク語では「Hajens finne」です。
3.「鱗鰭」の定番レシピはやっぱり中華スープ!
正解は…
正解は「ふかひれ」でした!
「鱗鰭」とは、大型の鮫(サメ)の尾びれや背びれ部分を乾燥させた高級食材です。
日本では、宮城県気仙沼産の「鱗鰭」が有名ですね。
「鱶鰭」といえば高級な中華スープをイメージする人が多いかもしれません。
世界の四大スープとしても、タイのトムヤムクン、フランスのブイヤベース、ロシアのボルシチに並んでランクインしています。
実は、和風であんかけにしてもおいしいですよ!
河豚鰭(ふぐひれ)を炙って熱燗に入れたり、鱝鰭(えいひれ)を唐揚げにしたり…「鱶鰭」以外にも、鰭(ひれ)がおいしい魚はたくさんありますね。
「鱗」の音読みは「リン」、訓読みは「うろこ」、漢検準1級、24画の漢字。
「鰭」の音読みは「キ・ギ」、訓読みは「はた」「ひれ」、漢検準1級、21画の漢字です。