漢字読み講座

【難読漢字】「吁」の読み方は何?「叫」でも「呼」でもありません!

本日の難読漢字クイズは「吁」

誰もが一度は使ったことがある言葉です。

早速ヒントを見てみましょう!

「吁」の読み方のヒントは?

1.「吁」をひらがなにすると、2文字になります。

2.「吁」は書き言葉より、会話において多く使います。

3.『眼を通した主人は思わず吁と叫んだ。』徳冨健次郎「みみずのたはこと」より引用

正解は…

正解は「ああ」でした!

「吁」とは、嘆き、憂い、驚き、喜びといった心の動きがあった際に発する言葉です。

感情が揺れたとき、思わず口をついて出てしまう声──それが「ああ」や「嗚呼」と表される言葉です。

この「ああ」と同じ種類に属するのが「吁(う)」のような語で、これらはまとめて感嘆詞と呼ばれます。
「うわぁ」「へえ」「ひぇえ」など、気持ちをそのまま音にして表す語がこれに当たります。

一方、「!」「?」「?!」といった記号は、語ではなく感嘆符と呼ばれ、文の調子を示すために使われるものです。

「吁」の読みは、音読みが「ク・ウ・キョ・コ」、訓読みは「ああ」「吁く(なげく)」。
6画で、漢検1級に出るほどの難字でもあります。

意味としては、驚き・疑い・不審といった心の動きを表すほか、「嘆く」という意味を含む場合もあります。
構成を見ると、「口」に付く「于」の部分は、息が喉につかえて「ああ…」と漏れる様子や、まっすぐ進まず曲がる動きを示すとされ、声の揺らぎを象徴しているようにも感じられます。

日常会話やメッセージで「ああ」を使う機会は多いと思いますが、ちょっとした場面で「吁」を使うと、古風な趣が出て面白いかもしれません。