漢字読み講座

【難読漢字】「囂しい」の読み方は何?「麗しい」とは違います!

本日の難読漢字クイズは…

「囂しい」です!

今回はなかなか難しいですよ。

早速ヒントを見てみましょう!

「囂しい」の読み方のヒントは?

1.「囂しい」をひらがなにすると、「〇〇〇〇しい」になります。

2.「囂しい」の類義語には、「喧々たる」「騒然たる」「喧しい」などがあります。

3.『決定論と非決定論との囂しい論争は、』三木清「語られざる哲学」より引用

4.「囂しい状況で頭が痛くなってきました…」のように使います。

正解は…

正解は「かまびすしい」でした!

「囂しい」とは、鳥がやかましく鳴く様子、またはやかましい状況を指します。

方言のように聞こえるかもしれませんが、これは昔から使われてきた由緒ある日本語表現です。

「囂しい」という漢字は、音読みが「ゴウ」「キョウ」、訓読みでは「かまびすしい」「やかましい」「わずらわしい」など複数の読みを持つ、漢検1級レベル・21画の難字に分類されます。

語源としては、古い漢文表現に見られる「かまびすし」が基盤となり、日本語の口語では「かしがまし」「かしかまし」といった形に変化し、そこから現代の「やかましい」へとつながったと考えられています。

このように、音や意味の変遷をたどると、日本語がどのように受け継がれ変化してきたかがよくわかる、興味深い言葉です。

「囂」を使った熟語

囂浮(ごうふ):軽薄で態度が浮ついたさま

囂然(ごうぜん):やかましいさま、または飢えて騒ぐ様子

囂埃(ごうあい):わずらわしい俗世間のこと