本日の難読漢字クイズは…
「柬ける」!
「東」のようですが少し違います。
「柬ける」の読み方のヒントは?
1.「柬ける」をひらがなにすると、「〇〇〇ける」になります。
2.「ここにある野菜をしっかり柬けるように!」のように使います。
3.「柬ける」の類義語には、「選別」「篩落とす」「淘汰」などがあります。
4.「柬ける」をフランス語にすると「trier」、イタリア語では「ordinare」になります。
正解は…
正解は「えりわける」でした!
「柬ける」とは、多くの対象の中から、善悪や適否を見て区別することです。
一般的には「選り分ける」という表記がよく使われますが、古い文献や専門的な場面では「柬ける」という字が登場します。
農作物や工業製品が市場に並ぶ前には、品質を確かめるための仕分け作業が必ず行われますが、この工程を表す言葉として「柬ける」は非常に本質的な意味を持っています。
「柬」の音読みは「カン」「ケン」、訓読みは「柬ぶ(えらぶ)」「柬ける(えりわける)」「てがみ」「なふだ」と多岐にわたり、漢検1級にも収録されている難度の高い9画の漢字です。
字形に含まれる「束」はひとまとまりの物を表し、その中で逆向きの「八」が“抜き出す・選抜する”という動きを示しています。そこから「手紙」「名札」を意味する用法へも広がったとされ、意外に懐の深い漢字です。
単独で見かける機会はそう多くありませんが、「柬」を部首として含む漢字は意外に豊富で、「諫」「楝」「躙」「潤」など、日常的に使われる字にもその形が受け継がれています。
