今回は「奄ち」「艝」「畿」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「奄ち」
「奄ち」と書いて、なんと読むか分かりますか?
パッと見ると(おれたち)(おれっち)と読み間違えてしまいそうですが、人偏は付いていません。
奄美大島などの「奄」です。
でも、あまっちではありません。
さて、「奄ち」と書いてなんと読むでしょうか?
「奄ち」読み方のヒントは?
「奄ち」の意味のヒントは、「あっという間」です。
もうひとつヒントをいうと「瞬く間に」(またたくまに)です。
「雨が上がったと思ったら、奄ち虹ができた」「奄ち売り切れてしまった」なんて使います。
もっとピンポイントのヒントをいうなら、この言葉が方言の地方もあります。
方言では「奄ち生2つ!」なんて風に使われています。
一度くらいは聞いた事あると思いますよ。
「奄ち」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇ち」です。
さて、もうわかりましたか?
「奄ち」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たちまち」
です!
漢字のイメージとはちょっと違う読み方ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「艝」
「艝」
これ、何と読むかわかりますか?
読み方がわからない方も、
想像力を膨らませれば読めるこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「艝」読み方のヒント!
「艝」は、漢字の構成をよ〜〜〜〜くみてみると、
答えが導き出せるんです。
「舟」と「雪」。
「雪」を渡る「舟」といえば……?
さて、あなたは何と読みましたか?
「艝」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「そり」
です!
「艝」は、
「雪や氷の上を走らせる乗りもの」という意味の言葉です!
「そりあそび」や「犬ぞり」などでお馴染みの、あの「そり」のこと!
人によってはサンタのソリを想像する方もいるかもしれません。
筆者が住む北海道では、米の袋に段ボールなどを詰めて作る
「米袋そり」というものがあります。
子どもたちが、公園や小学校などで使っているのを見かけますよ!
これも漢字で「米袋艝」と書くと、なんだか重厚感が出ますよね(笑)
「舟」に「雪」という漢字の作りは、中国ではなく日本由来のもの。
このような漢字を「国字」といい、
「艝」のほかにも「峠(とうげ)」「凧(たこ)」などがあります。
漢字の成り立ちがわかりやすいので、覚えてしまえば簡単な「艝」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「畿」
「畿」を何と読みますか?
「キ」以外の読み方です。
ちょっと意外な答えかも!
「畿」の読み方のヒントは?
1.「畿」をひらがなにすると3文字になります。
2.「畿」の類義語には「お膝元」「メトロポリス」「上洛」などがあります。
3.「畿」をラテン語にすると「capitale」、ドイツ語では「Hauptstadt」です。
4.「住めば幾」「花の畿パリ」「幾落ち」、のように使います。
正解は…
正解は「みやこ」でした!
「畿」は首都、あるいは天子直轄の地域のこと。
天子とは、中国における皇帝、日本では大君や天皇を指します。
古来、日本の天子直轄の地域は5つあり、「畿内(きない・きだい・うちつくに)」と呼ばれていました。
大和国(奈良)、山城国(京都)、河内国・和泉国(大阪)、摂津国(大阪と兵庫)
現代は「都」という漢字を使うのが一般的ですね。
「畿」の音読みは「キ」「ゲ」、訓読みは「みやこ」、漢検2級15画の漢字です。
「畿」を使った日本語
王畿千里(おうきせんり):帝王の直接治めている地
邦畿(ほうき):都に近い天子直轄の土地。
幾何学に王道なし(きかがくにおうどうなし):古代ギリシャの数学者ユークリッドの言葉。学問に王道なしの同義語。