今回の難読漢字は「追従」「吉丁虫」「賞翫」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「追従」
「追従」の読み方をご存じでしょうか?
「ついじゅう」と読む方が多いと思いますが、「ついじゅう」は慣用読み。
慣用読みとは、誤読などによって間違った読み方が定着して、広く用いられるようになった読み方のことです。
では「追従」の本来の読み方は…
あなたにはわかりますか?
「追従」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 他人に気に入られるように、こびへつらうこと
- 得意客に追従しておべっかを言う
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「追従」の読み方!正解は!?
正解は「ついしょう」です!
冒頭でお伝えしたように、本来は「ついしょう」と読んでいたのが時代を経て「ついじゅう」という読みに変化しています。
現代ではほとんどの方が「ついじゅう」と読んでいるでしょう。
意味も多少違ってきたようです。
- 追従(ついしょう):他人に気に入られるようにこびへつらう。おべっかを使うこと
- 追従(ついじゅう):相手に従ってついていくこと。言われるままに従うこと
若干意味合いが違うため、注意しましょう。
2問目はこの漢字!「吉丁虫」
「吉丁虫」
これ、何と読むかわかりますか?
なんだか縁起が良さそうな見た目ですが、
正しく読める人は少ないかも。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「吉丁虫」読み方のヒント!
「吉丁虫」は見た目通り、とある虫の名前です。
普段はカタカナで書くことが多い上に、
単純な読み方ではないんです。
「キッチョウムシ」はもちろん不正解!
ヒントは4文字「〇〇ムシ」と読みます。
さて、あなたは何と読みましたか?
「吉丁虫」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「たまむし」
です!
「吉丁虫」は、
「日本にも生息する金属光沢を持つ甲虫」です!
世界には2万種ものタマムシ科の虫がいるそうで、
日本に生息しているのは200種以上いるのだとか。
緑色をベースとしたギラギラと七色に輝く光沢が特徴。
その美しい光沢は、古来より宝石のようだと珍重されてきたそうです。
「吉丁」というめでたい漢字が使われているように、縁起物としても扱われていました。
「箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増える」という迷信まであったのだとか!
今では信じられない話ですが、
その輝きに魅了される気持ちはわかりますよね。
タマムシにはこれ以外にも「玉虫」という漢字もあります。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「賞翫」
「賞翫」の読み方をご存じですか?
「賞」は「賞状」などでよく見かける字ですが「翫」はあまり見覚えが無い字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「賞翫」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○○○○」の5文字
- どちらの字も音読みです
- 「翫」は「玩」と同じ音読みです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「賞翫」の読み方、正解は・・・
正解は
「しょうがん」
です!
- もののよさを楽しむこと
- 味のよさを楽しむこと(=「賞味」)
- 尊重すること
という意味があります。
ヒントにも出しましたが「賞玩(しょうがん)」も同じ意味になります。
「賞」には「ほめる、めでる」という意味があり「翫」には「めでる、あじわう」という意味があります。「そのもののよさ」を大事にする、楽しむという意味が含まれています。
「翫」と「玩」
「賞翫」と「賞玩」とは同じ意味になると説明しましたが、何故異なる漢字を使うのでしょうか。
漢字の読み方や意味を見ると、音読みが「ガン」で訓読みが「もてあそぶ」など、共通点が多く見つかります。また、意味もほぼ同じのようです。
「玩具」を「翫具」と書くこともあり、あまり違いがみられませんが、同じ漢字の旧字体というわけでもなく、不思議な関係ですね。
「賞翫」は難しい漢字ですが、読み方を是非覚えてくださいね。