「泰斗」の読み方をご存じですか?
人名で見かけることがありますが、実は意外な意味を持つ言葉なのです。
いったい何と読むのでしょうか?
「泰斗」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○と」の3文字
- 音読みです
- 「泰山北斗」という言葉の略称です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「泰斗」の読み方、正解は・・・
正解は
「たいと」
です!
ヒントに書いた通り「泰山北斗(たいざんほくと)」の略称です。
「泰山」は中国にある山の名前で、古代より信仰の対象となっており、この山で皇帝が儀式を行ったと言われています。日本で言う富士山のような存在だったようです。
「北斗」は北斗七星のことで、古代より方角の指標となっていた北極星を含むことから特別な星と言われていました。
山は泰山、星は北斗。転じてあるひとつの道でもっとも高く仰ぎ尊ばれる人、つまりある分野における権威を持つ人のことを「泰山北斗」「泰斗」と呼ぶようになったそうです。
「泰山北斗」の由来
もう少し「泰山北斗」の由来を調べてみましょう。
中国の歴史書「新唐書」韓愈伝賛の記述が最初だと言われています。
自愈没、其言大行、学者仰之如泰山北斗云。
(韓愈が亡くなってから、その学はますます盛んとなり、学者たちは「泰山」や「北斗」を仰ぐように韓愈を尊敬した)
韓愈(かんゆ)は中国唐代中期を代表する文人と言われており、没後にも大いに尊敬されたという逸話です。
韓愈のように何かを極め、第一人者となるという気持ちのこもった「泰斗」という言葉は人名の他、会社名としてもよく使われています。是非読み方と意味を覚えておいてくださいね。