今回は「椒」「朱唇皓歯」「優渥」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
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1問目はこの漢字から!「椒」
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「椒」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(しょう)以外にも読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?
「椒」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある食べ物の名前です。普段食べることはあまりなく、 ちょっといいお店で目にしたりする、という人が多いのではないかと思います。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「椒」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「は」です。 赤くて長細く、焼き魚に添えられることが多いです。 和食が好きな人ならピンとくるかもしれませんね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「椒」の読み方、正解は・・・
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正解は・・・
「はじかみ」
です!
はじかみは葉生姜の一種で、料亭で出てくる料理のあしらいとして 添えられていることが多い食べ物です。 見たことはあるけど名前は知らなかった!という方も少なくないのでは ないでしょうか。 甘酢で漬けられているため、ひとくちかじると生姜由来のピリッとした辛味と、 調味液の甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、とてもさっぱりしますね。 脂っこい焼き魚や肉料理にもぴったりで、個人的には紅生姜の高級版だと 思っています。今まで避けていた方も、次はぜひメインの料理の合間に ひとくちかじってみてくださいね。
2問目はこの漢字!「朱唇皓歯」
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「朱唇皓歯」
これ、何と読むかわかりますか?
見慣れない漢字の並びですが、
一度覚えてしまえば読み方も使い方もわかりやすいんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「朱唇皓歯」読み方のヒント!
「朱唇皓歯」は、漢字が難しく見えますよね。
でも実は読み方は簡単。すべて音読みで読んでみましょう!
さて、あなたは何と読みましたか?
「朱唇皓歯」の読み方、正解は…
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気になる正解は…
「しゅしんこうし」
です!
「朱唇皓歯」は、
「赤いくちびると白い歯」という意味の言葉です!
これだけであれば単なる情景の描写ですが、
この意味が転じて「華やかに笑う女性の美しさ」を形容する言葉として使われています。
なかなか使う機会は少ないですが、
「朱唇皓歯の美人とすれ違った」
「朱唇皓歯に惑わされる」
などのように使いますよ。
同義の言葉として「紅口白牙」という四字熟語もあります。
同じような美人を表す四字熟語は多く、
- 明眸皓歯(めいぼうこうし)
- 仙姿玉質(せんしぎょくしつ)
- 氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)
などがありますよ。
古来から美人は、さまざまな言葉で讃えられてきたことがわかりますね。
難しい言葉だからこそ、迷わず読めればかっこいいもの。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「優渥」
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「優渥」の読み方をご存じですか?
「渥」は「渥美(あつみ)半島」という地名があるので「ゆうあつ」と読みたくなりますが、そうではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「優渥」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- 「渥」は「握」と同じ音読みです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「優渥」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆうあく」
です!
「手厚いこと」「めぐみ深いこと」という意味があります。特に「神」「帝」など、上位の存在から手厚く扱われること、という意味合いが強いです。
元の意味は「水が足りる」
「渥」という漢字には「うるおう」という意味があり、「優渥」は元々「水が足りる」という意味でした。そこから転じて「神仏や君主が、恵みや情けを与えて人々をうるおすこと(恩沢)」という意味を持つようになり、そこから更に「天のめぐみ(天恩)」という意味に転じていったと言われています。
「水」は古代から重要な意味を持っており、世界中に雨をつかさどる神が存在しています。水が足りるということは、天(神)の恵みであり、とてもありがたいことだったのだろうと想像できますね。
字からはあまりイメージできない「優渥」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
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